陶氏診療院

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「食補」と「神補」
カテゴリー 生活の知恵
中国医学では、冬に入る前の秋の季節に、食物の生命力と栄養を補うことを「食補」と言います。

秋の「燥」(乾燥、水分の流失がしやすい)の季節は水分の補給や、水分を体内に有効的に保つために、食物を選んで、健康養生します。様々な食物と薬膳処方を紹介されています。中身はほとんど旬の食材です。旬の物を食べて、次の季節を上手に過ごすことは、自然の理に適います。

薬での治療より食物で補うことがいいと言うことわざ「薬補不如食補」もあります。

さらに、「食補」より、「神補」(生活のリズムを整え、精神とも補う)のほうを中国医学の基本として、年中薦めています。

「神補」は自分の身体のこと(年齢と生活環境)を知り身体のリズム(五臓六腑の特徴と働く時間割)を知り、生活と仕事の良いバランスを取る事です。

診療院に来る患者さんの9割が夜遅くまで起きています。理由は様々です。生きるため、しなければならないことではないです。しかし、知らないうちになった良くない習慣は生活習慣病の要因の一つとして、毎日身体に負担や傷を作り、いつか身体の修復能力が落ちた時、故障(病気)が発生します。症状や病気が発生したら、良くない生活習慣を直せばいいけど、その時指摘、指導するのは医者の役目でしょう。診療院の健康指導効果が高いのは、患者さんの健康意識と協力率が高いからだと思います。

そのため、中国ではもう一つことわざ「食補不如神補」があります。その意味も分かるでしょう。「神補」は健康になるための、一番お金がかからない方法でしょう。
2014-09-07