陶氏診療院

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人工多能性幹細胞(iPS細胞)の両面性
カテゴリー 生活の知恵
2012年のノーベル医学生理学賞、山中伸弥・京都大教授は、人工多能性幹細胞(iPS細胞)の開発を発表してからわずか6年、50歳の若さで最高の栄誉を手にしました。

iPS細胞について、嬉しいことと心配なことがあります。

今まで、細胞移植は胚性幹細胞(ES細胞)が研究の中心です。資金力が足りないの環境で、さらに拒絶反応を避けるため、自分の細胞を増殖でき、目的細胞を作ることで、iPS細胞が誕生しました。

24個の遺伝子から、不可欠な4個に絞り込み、四つ(の遺伝子)でできた人工多能性幹細胞をiPS細胞と名付け、07年11月論文を発表しました。人工細胞と癌細胞、紙一重です。実際に、iPS細胞の癌化は、今でも課題です。

医学の進歩、方向性を示したいのは治療より予防です。ノーベル医学生理学賞、最近表彰されたのは、予防の理論と技術ではなく、治療中心です。治療は確か予防より目立つ、社会的に治療も必要ですが、医学の重点になるのは困ります。

医療の治療機能の充実の一方、医療の予防機能、病気の事前発生を防ぐのは経済的、肉体的にも効果が高いでしょう。これから長寿国日本も、健康長寿について、ノーベル医学生理学賞をいただけるよう、期待します。FFCテクノロジー、いつかノーベル医学生理学賞を貰えるのも、楽しみにしております。
2012-10-09