陶氏診療院

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哺乳類の生き方
カテゴリー 生活の知恵
11月25日、NHKのスペシャル番組、「大海原の決闘!クジラ対シャチ」を見て、哺乳類の生き方にとても感心しました。

一年分の食糧を確保するため、春、世界各地から四万頭の鯨(クジラ)親子が、5000キロの旅をして、世界一番豊じょうの海、北米アリューシャンの海へ集まります。実に子クジラの半数が命を落とす海峡を通過するため、200頭ものシャチ軍団と命がけの闘い、子どもを懸命に守りながら突き進む母クジラ、さらに、大人のクジラは、自らの命を投げ出す覚悟で子供を守り、我が子に限らず別種の子クジラまで助けようと戦い続けています。その行動は、クジラならではの“無償の愛”と呼ぶに相応しいです。

番組通じて、鯨の生態が、哺乳類のある生き方を語りました。

生まれた子鯨、脂肪がないから、痩せていました。保温能力弱いため、暖かい海にいることしか出来ないです。でも、餌が余りない暖かい海に、ほぼ断食(絶食?)する母鯨、哺乳(毎日500L)と子育て二ヶ月間で、体重2/3まで減り、子供は体重倍増します。

そう言えば、北国の熊は冬眠中、出産と哺乳し、その間、同じ断食(絶食?)しました。

哺乳類は生きるため、食べ物がある時、目一杯食べ、脂肪として蓄え、肝心な時に使い、その脂肪も消耗して、一年の間、生命を持続するため循環しています。

ファスティング=断食は、古くからゲルマン民族に伝わるキリスト教の行事や、仏教あるいはイスラム教における戒律や修行の一環として、広く行なわれてきました。その習慣は哺乳類の生きるための智慧とも言えるでしょう。

人類も同じ哺乳類で、食べ過ぎると、脂肪が付きます。一年中、消耗しないと、正常な生命循環が支障になります。

飽食時代になる現在、食べ過ぎる環境、人の対応能力があっても、定期的に断食や絶食をしない方は、食べ過ぎないことがとても大事です。もう食べ過ぎて、メダボなっている人は、せめて12月の夜の断食日を作ったら、いかがですか?
2012-11-26