陶氏診療院

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ラ・ブレア・ター・ピッツ & 博物館の衝撃
ロサンゼルスには様々な博物館がたくさんあります。2年前、科学博物館を中心にいくつかの博物館を見学しました。その時はマヤ文明の特別展示があり、とても興味深かったです。今回は、娘がロサンゼルスの現地の発掘現場にできたラ・ブレア・ター・ピッツ & 博物館に連れて行ってくれました。娘も初めての体験だったので、一緒に学ぶことができました。

入り口には、石油がボコボコと地下から湧き出る池があり、石油の強い臭いが鼻を刺すようでした。その池には、沈みかけているような巨大なマンモスの親子の模型が展示されており、迫力がありました。館内には、現地で発掘された多くの化石とその説明があり、地球の生命の歴史が明確に示されていました。草食動物の歯の形や、マンモスから象へとつながる歯の進化、肉食動物の犬歯の発達など、歯と食物の関係がよく分かりました。また、化石の歯の間に挟まった物質を分析することで、当時の動物の食べ物までわかることや、化石を清潔に研究する実験室がガラス越しに見学できることにも衝撃を受けました。現場作業の大変さや、体力が必要なこと、汚れや長時間の作業との戦いなど、研究の苦労が理解できました。

娘は多くの質問をし、「なぜマンモスや恐竜は大きいのか?」といったことから、先日NHKの番組で専門家が説明していた「食べられないようにするため」という話まで、教えてくれました。博物館の周囲にはタール(天然アスファルト)が点在しており、地球が昔のまま止まったような光景を想像させます。館内には、タールの池に落ちた動物が抜け出せなくなる様子を再現したモニターもあり、動物が一度足を踏み入れたらほぼ抜け出せないことが実感できました。

タールの池はすぐに乾燥しないため、当時は多くの動物が水を求めて来た際に沈み、化石として残されました。これはまるで地球のタイムカプセルのようで、過去の地球を現代人に伝え、未来の地球を考える上での参考になります。同時に、人類の行動に対する警鐘とも言えるでしょう。

博物館では多くの研究員が働いており、人類自身の理解にとって重要な仕事だと感じ、働く人々への尊敬の念が湧きました。隣には芸術と自動車の博物館もありましたが、外観だけを見て写真を撮るだけで十分でした。地球の歴史や現地の過去を学べたこの博物館には、大変満足しました。
2025-05-22