陶氏診療院

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同級生との命についての熱い議論
アメリカ旅行六日目、5月18日(日曜日)、ロサンゼルス在住の大学同級生と再会しました。2年前、娘の大学卒業式でサンディエゴを訪れた際、同級生夫婦とその息子さんが海鮮レストランで私たち夫婦と娘を招待してくれたのです。

それから2年ぶり、今度は娘と二人でロサンゼルスの同級生宅を訪問しました。彼らは新しく豪華な庭付きの家に引っ越しており、まず自慢の庭を案内してくれました。1年以上かけて整備したというその庭には、滝が3箇所、ウォータースライダー、子供が飛び込めるプールまで完成しており、孫たちの水遊び場も完備。二人の息子さんの結婚や孫の誕生に備え、万全の準備が整っていました。庭の植物も庭師の指導のもと手入れされており、バラなどが美しく咲き誇っていました。書斎や居間、特に2階の寝室からは最高の朝景色を楽しめるそうです。

ロサンゼルスの朝日と夕日は特に美しく、還暦を過ぎた同級生は在宅勤務を増やし、毎日この景色を楽しんでいるといいます。今後は芝生の手入れや、ゴルフ練習場、ピクルボールコートの整備も計画しており、同級生たちが集まる場所として活用したいと、楽しそうに将来の夢を語ってくれました。

同級生はアメリカで医師免許を取得し、病院で病理医として勤務。現在は在宅でも画像診断が可能な時代になり、素晴らしい生活と仕事環境を実現している様子は本当に羨ましい限りでした。

奥様は豪華な中華料理を振る舞ってくださり、雑穀米も用意してくれました。食事の前には、私の特技であるカッサ療法を同級生に施しました。初体験の同級生は、痛みを乗り越えた後の爽快感に驚いていました。午後には奥様もカッサを体験し、中国医学の効果を実感されました。

病理の専門家である同級生は、自ら中国医学を体験し、カッサの赤い跡についてこう分析しました。現代病理学で診断すれば「内出血」に間違いない。しかし局所的な現象だけを見るのではなく、全体を観察すると、内出血に見られる血管損傷はなく、血管から漏れた血液成分は「瘀血(おけつ)」である。西洋医学的解釈だけでは真実を捉えきれない、これは身体が自浄作用を働かせる過程での生理現象であり、病理現象ではないと。数日後には血流が改善し、瘀血した組織も回復する。局所のみを一時的に観察する病理診断は、時に身体の真実を見誤り、治療や養生の方向性を誤らせることもあると。

同級生との命についての専門的な議論は、理論よりも実証を重んじる体験談となり、中国医学の高次元な話で盛り上がりました。西洋医学は病気そのものを研究・治療しますが、諺にある「病は気から」の通り、中国医学は気の乱れによって生じた病を治療すると同時に、乱れた気そのものを直接治療します。病気の根本原因である気を治療するため、西洋医学では理解できない難病・奇病・生活習慣病、特に現代人の2人に1人が悩むと言われる癌(悪性腫瘍)の治療において、奇跡的な完治例が増えつつあります。医療の概念、特に私たち西洋医学で訓練された医療従事者は、今一度考え方をリセットする時期に来ているのかもしれません。
2025-05-21