陶氏診療院

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上気道感染症と下気道感染症の違い
カテゴリー 講演会
細菌性かぜや普通のインフルエンザなどの症状を引き起こす病原菌(ウイルスも含む)が鼻粘膜から咽頭粘膜に感染し、これらの部位に細菌は繁殖やウイルスが増殖することによって、鼻水、くしゃみ、鼻づまり、喉の痛みなどの症状があらわれることを上気道感染症(かぜ症候群)と呼びます。

一方、上気道に感染したウイルスや細菌が気管から呼吸細気管支まで移行し、これらの部位で増殖・繁殖することにより気管支炎の症状があらわれることを下気道感染症と呼びます。下気道感染症は肺炎を起こしやすく、重症や死亡も増えます。

上気道感染症の感染発症時間が短い、感染力は病原菌より様々だけど、感染スピードは速い、対症を早くすることで、軽症が多い、予後はいいです。

下気道感染症の感染発症時間が長い、感染力は病原菌より様々だけど、感染スピードはやや遅い、対症が遅くなることで、重症が多い、肺炎が起きやすい、予後は良くない、死亡なる事もあります。

新型コロナウイルスの感染は2019年年末から、下気道感染症として、中国の武漢に一気に肺炎から沢山の死亡者が出ました。ウイルスの変異により、毒も減り、重症者が減り、死亡者も減りました。同時に、下気道感染症から、上気道感染症に変わり、今のオミクロン変異は上気道感染症になり、普通の風邪やインフルエンザに変わり続け、今回の新型コロナウイルスの感染爆発も終息の幕が始まりました。まるで100年前のスペイン風邪のような、二年間で終息しました。100年前は5000千万人以上の死者が出たけど、100年の医療の進歩で、現在の全世界の新型コロナウイルスの感染死者は550万人近い、10分の1になりました。

二年間の教訓として、人類はウイルスに勝てない事と、ウイルスの自身のサイクルがありました。人類の被害を減るには、感染症の対策は「隔離」・「予防」・「治療」の原則に従うしかないです。感染症の第一に対策は「隔離」です。隔離をしっかりした国では、人的被害も少ない、従い、経済にも、政治にも被害が少なくなります。

100年後、今の経験を、次世代の人々が、どのぐらい生かすのかは分からないけど、感染症の医療問題は経済や政治の干渉がいらないでしょう。
2022-01-11