陶氏診療院

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良質の睡眠
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睡眠は健康の一大要素で、なかなか人々は忘れがちです。

「病」の漢字は一人ベットで寝てる姿から生まれました。「疒」は横にすると、ベットの形になります。「丙」は人です。人がベットに寝ることが「病」の漢字の由来です。

人は病気になると、なぜベットで寝る必要がありますか?それは身体の新陳代謝の仕組みで決まっていることです。細胞の生成、修復、病原菌の攻撃、処理するのは、身体が落ち着いている時しか、行いません。そのため、寝ることは、身体を修復する為の前提条件です。

寝ることも、「骨休み」ということで、造血を行います。免疫機能を向上するため、免疫細胞を増やさないといけないです。西洋医学では、良く体外で免疫細胞を増殖して、さらに点滴で身体に戻し、増える方法を考えています。しかし、人体は自分で作る仕組みがあり、その環境を整えれば、免疫細胞は確実に増えることができます。

睡眠の環境は、ベットだけではなく、時間も大事です。何時に寝るかで、睡眠の質が随分違います。

睡眠の重要な役割は造血と修復と理解すれば、骨休みの時間、造血の時間に睡眠にすれば、良質睡眠の条件も揃います。

造血ホルモン分泌時間は「腎経」働く時間で、夕方の17:00-19:00です。その時間に静かにする事が大事です。激しい運動や食事をすると、血液が取られ、腎経の働きの邪魔になります。できれば避けてほしいです。

造血ホルモン分泌後、造血の時間です。理想で言うと、19:00から深夜の1:00です。その後は肝臓蔵血時間、1:00-3:00も安静にしてほしいです。そのため、良質の睡眠時間は19:00-3:00までです。

最後の条件は心を備えることです。安心して、横にすること、電気を消して、静かな環境を作ること、診療院の重症患者に指導したら、皆さんができたことは、心を備えることが重要なことが分かりました。

良質の睡眠は①横にする形;②消灯、安静する環境;③安心で寝る心ではないでしょうか。
2019-12-12