陶氏診療院

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「雨ニモマケズ」と玄米食
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宮澤賢治1896年(明治29年)8月27日 1933年(昭和8年)9月21日亨年37歳。)は、日本の詩人、童話作家。生前は無名に近い状態であったが、没後に草野心平らの尽力により作品群が広く知られ、世評が急速に高まり国民的作家とされていました。

宮澤賢治の「雨ニモマケズ」で始まる有名な詩の中、「一日ニ玄米、四合ト味噌ト少シノ野菜ヲタベ」るがあります。その食事方法を栄養評価したところ、「一日摂取量:2199kcal、タンパク質44.2g、脂質17.6g、炭水化物456.9gであり、ビタミンCを除いて、食事摂取基準の全栄養量を全て上回っている」(渡邊昌)が分かりました。

一日玄米四合が多いという人がいるけど、当時の日本人が米を主食とし、副食のおかずが少ないです。旧日本軍の「軍隊調理法」では、大東亜戦争までは1日に1人6合が基本でした。当時の運動量、労働強度から見れば、理解ができます。

日本の食事が大きく変わり、生活習慣病が急増するのは1985年の食生活指針の変更が関係あると思います。主食と副食を教えている日本、1985年から主食、主菜、副菜をそろえて;一日30食品を目標に;動物性の脂肪より植物性の油を多めに;食塩は一日10グラム以下を目標に;こころのふれあう楽しい食生活を;カルシウムの摂取源として、乳製品、骨ごと食べられる魚、海藻が挙げられている。また、QOLの向上を指針に入れていることも特徴的だとされます。

その指針が最初の二つが問題があります。一つの「主」が二つの「主」になり、「主」が無くなりました。または「一日30食品を目標に」という指針は実行が難しく過食になりやすいことや輸入食、加工食を多めに食べることが事実です。

精白された澱粉(でんぷん)の健康被害に対して、十分注意されていないから生活習慣病が多発しました。健康のため、宮澤賢治の食事に戻り、プラスビタミンCを取れば、いいでしょうと藤井義博先生(藤女子大学副学長)が「食と統合医療」の講演でお話されました。
2014-03-05