陶氏診療院

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医学的な基準と個人の基準
カテゴリー 生活の知恵
良く相談の電話が来ます。いきなり「上の血圧168mmHgは高いですか」と聞かれ、答えは慎重に対応しないと、簡単に「高いと高くない」言うと、誤解が発生します。

西洋医学の基準で考えると、血圧の収縮圧168mmHgはII度高血圧の範囲になります。投薬治療も当然です。

しかし、日常生活の中、血圧の収縮圧血圧168mmHgの方が、投薬しなくても、何も症状がないままで、老衰死までできます。

問題は西洋医学の血圧の基準は、一率で、あまり個人の状況の下限は考えていないです。

血圧の個人差が大きいから、まず子供時から青年時の血圧を知っていた方がいいです。私の血圧は学生時は90-100/60mmHgです。今も同じで、呼吸を整えて、上は90を切り、下も60を切り、心拍数は60から52回/分までコントロールができます。それは私の正常血圧です。もちろん、子供時から、血圧がやや高めもあり、それは本人の正常値と言います。

私は、もし血圧の収縮圧168mmHgになると、大変苦しい症状が出るでしょう。しかし、普段高めの患者が、血圧の収縮圧168mmHgになっても、何も感じないこともありでしょう。その時は、慌てて薬を投薬すると、副作用が出ます。本人は血圧の収縮圧168mmHgが正常なのに、固くて西洋医学の現在の高血圧の基準に合わせると、大変なことになります。

血圧の数値は、本人の身体の言葉で、何かを表します。無理やり血圧を下げると、必要な組織の血液がいかないと、痴呆や酸欠が起こると、新たな病気が始まります。場合により、死に至ります。

いろいろな電話相談には、答えできない方に、一度診療院に来て、ゆっくり話して、安心できる健康指導を受けれます。
2017-04-20