陶氏診療院

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中国医学は、過去と未来をつなぐ通路
西洋医学を学び、医学博士号を取得し、臨床の現場において西洋医学と中国医学の双方を実践してきました。医学大学入学から数えて、すでに45年が経過しました。
この長年にわたる学びと臨床経験を通して、現在あらためて中国医学を実践する中で強く実感しているのは、中国医学こそが「過去と未来をつなぐ通路」であるということです。

中国医学、ひいては中国文化の学びは、世界の成り立ちから未来への流れまでを、人体というモデルを通して丁寧に解き明かします。そこでは、生命の仕組みだけでなく、人生の中で生じるさまざまな不調やトラブルに対しても、その原因と解決の方向性、さらには具体的な方法までが示されています。まさに、現代人にとっての“生きるための字引”のような存在だと感じています。

哲学的な中国医学の学びは、人生における師とも言えるものです。世の中に起こるあらゆる現象を通して、その本質を読み取る力を養い、不安や不眠といった心の揺らぎをも防いでくれるでしょう。診療院で患者さんを診察する年月を重ねるほどに、中国医学の奥深さと実践力に感嘆し、その成果を実感される方が増えるにつれて、私自身の達成感もまた大きくなってきました。

還暦を過ぎ、「耳順(じじゅん)の年」を迎えてからは、こだわりや執着が次第に薄れ、より柔軟な心で、何でも聞き、何でも受け入れ、「すべては意味がある」と思えるようになりました。

中国医学の素晴らしさを、患者さん一人ひとりの健康へとつなげ、皆さんがそれぞれの過去と未来の道を、楽しく、そして充実して歩み切れるよう支えること。そのために尽力できる喜びを、日々噛みしめています。
2026-01-11