陶氏診療院

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玄米酵素と高血圧
カテゴリー 生活の知恵
玄米、米は主食する民族の食材として、数千年、数万年の歴史を持ち、米を食べる人類の進化を支えてきました。

近年では、玄米の再加工した食品や食べ物が多くつくられ、またお酒から白米のご飯、もちまで、種類もさまざまで、食文化も豊かになりました。

しかし、食料が豊富になると、「贅沢」と言うことが始まります。食材の無駄、身体の無理、人の欲の無謀まで、さまざまな弊害が発生します。事前に分からない場合は、仕方がありませんが、問題が発生しましたら、原因を追究して、解決への努めは当然と思います。

食べすぎ、食べ間違いにより、一番多く出るのは肥満です。肥満の元は脂肪です。新陳代謝による代謝の「ごみ」、血管に詰まると、動脈硬化、高血圧になります。通常身体が必要時、血圧が上がる機能が随時に働きます。でも、必要以上に高く持続すると、血管の壁がもろくなり、動脈硬化になります。高血圧症は本来玄米食時になりずらいはずです。特に発酵玄米食は高血圧にならない事が、6月14日(金)、北海道新聞の経済面に「発酵玄米が高血圧改善」のタイトルで大きく取り上げられました。http://blog.genmaikoso.co.jp/2013/06/post-383.html

FBRA(玄米酵素の学術名)に高血圧の改善効果があることを、四国大学の森田恭二教授らの研究で突き止め、論文発表をしたという内容です。今回は、試験管レベルの実験です。今後、動物実験、ヒト臨床試験へと、研究を積み上げて行きたいと思います。

現代医学は伝統食の良さを、科学的に証明いただき、頭で物事を考える現代人にとても参考になります。記事が下記の通りで、参考してください。

「発酵玄米が高血圧改善」

玄米、米ぬかをこうじ菌で発酵させた食品(FBRA)に高血圧の改善効果があることを、四国大(徳島市)の森田恭二教授(神経科学)らが突き止めた。体内で血液上昇につながる特定の酵素の働きを抑制するという。

FBRAを使った健康食品を製造、販売する玄米酵素(札幌)が共同研究。森田教授らは英国で発行されている国際的な植物薬理学雑誌「フィトファーマコロジー」6月発行号に論文を発表した。

森田教授らは、血圧を上げる原因となる酵素(ACE)を一定量試験管に入れ、そこにFBRAの抽出液などを加えてACEの活性を測る実験を行った。

FBRA0.8ミリグラムに相当する抽出液を加えると、ACEの活性は半分以下になり、
3.2ミリグラム相当以上の量を加えると活性はほぼ完全に抑制された。ACEの活性を抑えると、体内で血圧を上げる物質が作られにくくなることが既に分かっている。

ACEの活性を抑えたのは、米ぬかタンパク質が発酵によって分解された物質(オリゴペプチド)だと予想されるという。森田教授は「FBRAは整腸作用のある食物繊維も豊富なため、複合的な機能性を持つ食品と言える」と話している。

これまでに行われた一連の動物実験で、FBRAには肺がんや大腸がん、食道がんなどの発がん抑制作用もあることが分かっている。
2013-06-27