陶氏診療院

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酷暑と患者数
札幌を含む全世界で記録的な酷暑となった今年の夏。そんな中でも、暑さに適した中国伝統療法「カッサ(刮痧)」は、当院において179名の施術実績を記録し、近年の中でも最多となりました。

札幌の厳しい暑さにもかかわらず、患者さんの健康への意欲は衰えません。カッサは、体内の陽気を高め、瘀血(おけつ)を除き、気血の巡りを促進します。気の流れが整えば、寒さにも暑さにも強い体になります。

中国では、カッサは伝統療法の一つとして広く活用されています。陶氏診療院では、カッサを“健康への入り口”と位置づけ、生活習慣・食事指導・睡眠・心の調整などと組み合わせ、体質改善を目指しています。どのような症状の患者さんにも、「気・血・水・心」の四つの側面から総合的にアプローチし、四か月間の実践で健康体の第一歩を踏み出すことができます。

最近では、口コミで来院される方が増えており、中国医学の「健康づくり」の理念に共感する方が多くなっています。この理念の普及こそが、私たちの目的であり、病気の治療から健康づくりへの転換を図る道でもあります。これは個人の健康から、家庭、企業、さらには社会づくりに至るまで共通する基本理念です。

ぜひ、皆さん自身の体をモデルとして、健康な体と心を育み、その影響を周囲にも広げていきましょう。

なお、8月8日には中国での講演会にて、この想いを現地の同僚たちに伝える予定です。西洋医学化が進んだ中国医学が、ふたたび全体統合の医学へと回帰するきっかけとなるよう、ささやかながら一石を投じたいと考えています。
2025-08-01