陶氏診療院

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丸山敏雄とその時代
5月30日、札幌サンプラザにて、北海道倫理法人会創立40周年を記念し、丸山敏秋理事長による特別講演会が開催されました。

この講演では、倫理研究所が12年前の2012年、創始者・丸山敏雄先生のご生誕120年記念事業として制作した映像作品「丸山敏雄とその時代」が紹介されました。この作品は、二代目理事長・丸山竹秋氏が編集した『丸山全集』をもとに映像化されたもので、「戦前篇」と「戦後篇」あわせて全8章から構成されています。今回はそのダイジェスト版(80分)が放映されました。

「戦前篇」第三章「公判の記」と第四章「新たなる旅立ちの記」は、12年前に北海道網走刑務所で撮影されました。この撮影には、北海道倫理法人会の多くの会員がエキストラとして参加し、私もその一人として出演しました。私は法廷の弁護士と駅前の警察官の役で出演し、セリフこそありませんでしたが、画面に一瞬だけ映る経験ができました。

このように、映像作品「丸山敏雄とその時代」に自分の姿が残っていること、また倫理法人会の一員として制作に関わったことを、私はとても光栄に思っています。

ダイジェスト版を鑑賞する中で、当時の日本社会に何が起きていたのか、なぜ宗教家として活動していた丸山敏雄先生が宗教を離れ、純粋倫理の道へと進まれたのか、その背景が少しずつ理解できるようになりました。

映像の上映後には、丸山敏秋理事長による講演が行われ、「世界の二極化」について語られました。先進諸国の現状から日本人の心の在り方まで、多岐にわたる内容でしたが、最後に示された結論は、丸山敏雄氏が著した『万人幸福の栞』16か条の中にこそ解決の糸口がある、というものでした。

「人は働けば健康である……」

また、講演の締めくくりには、丸山敏雄氏も愛読したサミュエル・スマイルズの『自助論』が紹介され、「天は自ら助くる者を助く」という言葉が、心に深く残りました。
2025-06-03