陶氏診療院

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治国の先人の知恵
五千年以上の歴史を持つ中国文化には、治国に関する先人たちの知恵が数多くの諺や俗語として残され、現代の統治にも参考になります。

「士農工商」の順序は、国を治める基本です。この順番を間違えてはなりません。

「朝令暮改(ちょうれいぼかい)」は、前漢の文帝の時代に、法律や命令が頻繁に変更され、民衆が苦しんだ故事に由来します。

「满口饭,不好吃;满口话,不好说」(「口いっぱいの飯は食べにくいが、口いっぱいの言葉は言いにくい」)という教えや、「飲食を少なくして胃を養い、言を少なくして気を養うべし」という江戸時代の本草学者・貝原益軒の『養生訓』の言葉は、人の信頼や名誉を保つための常識といえるでしょう。

「過ぎたるは及ばざるがごとし」「腹八分に医者いらず、口八分に災いなし」「口は災いの元」——このように、伝統ある国々に残された先人の知恵は、人々が常識的な過ちを犯さぬよう導き、教養を育む基盤となってきました。

しかし、現在のアメリカ大統領の行動は、こうした先人の知恵に反するものです。さらに周囲には「イエスマン」しかおらず、アメリカの将来を危ぶむ声が広がっています。アメリカが「再び偉大になる」前に、むしろ衰退の兆しが見え始めているのではないでしょうか。歴史の浅い国ゆえの悲劇かもしれません。若い国であるが故に、失敗から学ぶ必要があるのでしょう。
2025-04-20