陶氏診療院

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中国医学治病の順番
カテゴリー 中国医学
中国医学の考えは「天人合一」(自然環境と人は一体になっている)、「以人為本」(病気の治療も含め、人が中心として考えていること)。そのため、病気の発生順番、軽いから重い、表から裏(内部)に、急性から慢性に従い、治病の方法も変わります。

まずは砭(へん・いしばり)です。名前の通り、現代針の原型です。今、診療院で実施している療法です。昔の砭は石、木片など使います今は水牛の角で作ったヘラで、中国では家庭療法になっています。経絡療法として、5000年間、中国人がその恩恵を受けました。この療法は中国で刮痧(グァーサー)療法といいます。即効性、安全性、便宜性、経済的で、最も普及してほしい健康法です。

二番目は鍼(針)です。砭の延長として、勿論古代の針は木製、動物の骨で作った針から始まりました。現代はほとんど金属製になりました。

三番目はお灸です。治療の時間が罹りますけど、浸透力があり、慢性疾病に有効です。現在も中国の病院で使っています。ただ、密閉した現代建築には、煙の副作用を考えないといけない。実施時、十分な換気に注意してください。

最後は薬です。全ての薬は「毒」と思われ、止むを得ない時、毒は毒で制する。短時間、目的達成するため、対証施薬。「良薬苦口利于病」。

その順番が、人の自然摂理に合います。中国人が5000年以上、その手順で医療を行いました。

現代医療が、先に出されたのは「薬」でした。中国医学の観点から見れば、本末転倒です。皆さんは、体調不良や、疾病になった時、中国医学の治病順番を思い出して、丁寧に対応して欲しいです。
2014-09-14