陶氏診療院

アクセスカウンター


▼生活の知恵バックナンバー
過去ブログはこちらから
日中食品科学工学研究交流シンポジウム
カテゴリー 生活の知恵
社団法人日本食品科学工学会第59回大会の最終日、2012年度日中食品科学工学研究交流シンポジウムが藤女子大学北16条キャンパスで開催されました。

初回の日中食品科学工学関する交流シンポジウムは、二年前中国の杭州と北京で開催されました。去年予定の日本交流は、震災の関係で延長しました。

二回目の日中食品科学工学研究交流シンポジウム、日本の第59回大会の一部として、中国食品科学技術学会の代表団(団長:孟素荷理事長)、中国の産官学の22名代表が参加しました。

同時通訳として、交流シンポジウムに参加し、発表を聞いて大変勉強になりました。

日本側が、近代日本の食品科学工学の発展、食品物理、食品化学、栄養・生理学、加工、製造、調理、醗酵、包装、衛生、殺菌、官能検査・感性工学などを発表し、とても細かく、具体的、ミクロの世界で、日本的な研究発表です。中国の来客に大変感銘し、勉強になりました。特に、100年歴史ある食品会社の話し、近代食品メーカーのパワーに感動しました。

中国の精鋭代表が、全て中国改革開放80年後、創業した若手起業者です。30年間で、他の100年の業績を超える勢いで、発展しました。問題は、量が達したけど、質がまだ十数年遅れました。各発表者が、自社の紹介より、中国の業界現状、市場の未来、発展の余地を紹介し、日本側から見ると、羨ましい未来が見えてきました。とてもマクロな話で、人に興奮させるパワーを感じました。

今回の交流シンポジウム、一番レベルが高いのは、基調講演の中国側、国際食品科学技術聯盟主席(2012-2014)、中国食品科学技術学会副理事長、浙江工商大学教授饒平凡氏の演題「中国の食品科学工学研究の推進と今後の展望」です。

饒教授の話は、伝統健康養生智慧から、現代科学研究を導きと明言し、自らナノ微粒子の発見により、今までの物質作用の概念を越えて、特定のナノ微粒子が脈相の影響を証明し、経絡とツボの世界が、新たな現代科学の方法で、見せていただきました。

乳酸菌を研究する饒教授、中国医学には専門家ではないなのに、中国医学の基本理論の経絡の働きが、饒教授の専門用語、酵素とリンパなどで説明しました。

果物の涼性(寒)と温性(熱)が違うは、銅、マグネシウム、鉄の含有量の違いにより、体内細菌の変化によるものです。中国医学の陰陽説の科学根拠を示しました。饒教授の独特な研究、新たな視点、今後中国、東洋、さらに世界の食品科学に、新たな風が吹き、未来方向に影響する重大の発見です。

日本の参加者が饒教授の話をもっと聞きたいほど、中国医学がこれから食品業界にも脚光を浴びるでしょう。
2012-08-31