陶氏診療院

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「事業継承と倫理経営」
カテゴリー 日本
四人兄弟(三男一女)の次男として生まれた渡辺幸雄氏、4月3日札幌市倫理法人会倫理経営講演会で事業体験報告をしました。

建設業を営む家族企業の株式会社渡大組、お爺さんとお父さんの大変さを見て、四人兄弟誰もが事業継承をしたくないです。しかし、応用化学科大学で勉強中、ある家族の食事会で、初めて泣いている父の姿に心を打たれ、家業継承すると約束した自分に、いろいろな試練が待ち受けていました。

10年間、地元の大手建設会社で修行するという約束を破り、6年で渡大組に入社しました。入社二年目、社長の父が収賄罪で逮捕され、いきなり30歳で社長になりました。指名受注がないまま、社長になり、災厄のスタートでした。修行時の会社からの応援で、下請け会社から、段々元受け会社へ、社員全員が一致団結して、利益が出る会社を作り成功しました。

暗い雰囲気の家業会社を見て、社内改革しようと思って渡辺社長は、自分の会社指針を伝えるため、70名の社員の個人面談を実施しました。一人15分の面談、半分以上は会社への不満と人間関係の不満でした。

32歳で倫理法人会へ入会し、倫理の指導で会社経営を実行しました。五年前から、会社の利益の1/3は賞与へ、1/3は税金へ、1/3は会社の貯蓄へと明確にし、すべての決算をオープンにして、業績と給料を関連させ、会社の純利益も順調に伸びました。

明るい会社を作るため、挨拶が重要です。家でも挨拶しない部長二人に、業務命令として、会社の挨拶を確立させました。

渡辺社長は父との約束:「借金の保証をしないこと;株の投資をしないこと;浮気をしない」ことを守って、自分が三歳でなくなった生母と後で育ていただいた養母に感謝して、地元の優良企業に成長しました。

素直、実行力、倫理経営は渡辺社長の成功キーワード。勤勉とやさしさも、渡辺社長の強みでした。71名の従業員、6億3千万の売り上げ、安定した会社を作り、50才で社長を辞め、新たな事業に挑戦する抱負も語りました。
2013-04-05