陶氏診療院

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医療費削減の「画餅」
カテゴリー 生活の知恵
「画餅」:絵にかいたもち、実際の役にたたないもののたとえです。

2013年9月19日、読売新聞の社説に、『五兆円抑制を「画餅」とするな』があります。

内容は厚生労働省の調べ、今までの日本の医療現状と社会のままにすると、2025年、日本の糖尿病患者の数が1500万人になり、その時の国の医療・介護費は83兆円(現在は48兆円、35兆円を増える)になる見通しです。

国の政策は増える見通しの35兆円を5兆円に抑えたいので、国民病としての糖尿病を削減策の柱として目標を出しました。それは1500万人になる糖尿病の患者さんが500万人を減らして、1.9兆円の医療費の削減が出来ると見て、具体的な対策は健康診断の受診率を高めることです。

社説には、いろいろな現状と医療費の無駄遣い(高齢者のはしご受診など)の現実の対策のことを分析して、「健康診断の受診率を高める」の具体策の削減効果を疑問を持っています。

40年前、糖尿病の患者が3万人しかない日本、40年経って、健診受診率が45%まで引きあがったが、糖尿病の患者人数が30倍に膨らみ、今度受診率を70%をあげて、患者と医療費の削減に繋がる根拠がないし、現実でも不可能で、「画餅」になるのは、多分社説の心配を言うより、現実になるでしょう。

糖尿病の病因から着手しないと、糖尿病が減らないと思います。健診受診率上がるより、国から健康生活習慣の指導と普及のほうが確実に効果が期待できます。ただ、そうすると、利益集団との関係で、正しい健康生活指導も国が出来ないでしょう。国民が自らするしかないと思います。

北海道元気まつり2013(10/13-14)の最後講演会で、私が「統合医療から見た西洋、東洋、代替医学の魅力」をテーマで皆さんへ提案を話して、国の医療制度を頼るより、自分で勉強して守る方がいいと思います。当日是非聞きに来てください。
2013-09-22