陶氏診療院

アクセスカウンター


▼生活の知恵バックナンバー
過去ブログはこちらから
温泉・昆布・縄文人遺跡の気付き
カテゴリー 生活の知恵
鹿部温泉の水が綺麗なほど、調べたら、二価鉄が豊富です。二価鉄が豊富な温泉は、還元力が強い、生命力が育ちやすいです。

その温泉水が陸の植物を育て、海に流れると、海の植物昆布も育ちます。昆布は海の生物の揺りかごです。海産物が取れるから、縄文人も集まり、生活の集落に安定してきました。

北海道はどこでも昆布が取れます。木直より 約40km 鹿部地区にわたり採れる昆布は真昆布です。天然と養殖と促成の昆布があります。1番浜は尾札部付近、特徴として、昆布を切った切り口が少し白く見える昆布です。出し汁は淡泊ですが濁りません。天然においては上品な旨みがあり、最高級な出し昆布です。また、おぼろ、とろろ、塩昆布、佃煮の 原料に使用されます。

函館墓参り時、温泉・昆布・縄文人遺跡の気付きでした。

*史跡:大船遺跡

太平洋に面した中期の大規模な集落遺跡です。これまでに 100 棟以上の竪穴建物跡、盛土遺構、土坑群等が確認され、深さ2mを超える大型の竪穴建物が特徴的です。大量の土器等のほか、クジラ、オットセイ、クリなどの動植物遺体が出土し、当時の生活、生業を知る上で重要です。

発掘調査の結果見つかった多数の竪穴建物跡や貯蔵穴、お墓などの遺構は、当時の人々の暮らしぶりとともに、長期間にわたり集落が営まれたことを示しています。これは安定して生活できる恵まれた自然環境であったと同時に、多量の遺物が出土した大規模な盛土遺構の存在や、東北地方や北海道中央部からもたらされた土器や石器などの遺物からは、活発な交易が行われ地域の拠点集落として栄えたことが窺えます。

*縄文文化

縄文文化は、紀元前約1万3千年に始まり、世界的にも稀な生物多様性に恵まれた生態系に適応し、自然との共生のもと、約1万年間にわたる持続可能な社会を形成した日本列島特有の先史文化です。本格的な農耕と牧畜を選択することなく、狩猟・採集・漁労を生業の基盤としながら定住を達成し、協調的な社会を作り上げ、それを長期間継続できた縄文文化は、世界の他地域における新石器時代の文化とは全く異なり、先史文化としては世界史上極めて稀有なものです。
2015-08-16