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中国旧正月における記録更新と感想
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2025年の中国の春節(旧正月、1月29日)期間中、さまざまな分野で新記録が樹立されました。

映画興行収入の記録更新

春節連休中の映画興行収入は約94億8000万元(約1990億円)に達し、前年の80億2000万元から18%増加しました。(ブルームバーグ)

特に、アニメ映画『哪吒之魔童鬧海(ナタ2)』は、公開から7日目で興行収入が50億元(約1055億円)を突破し、中国映画史上の興行収入第1位となりました。(AFPBB News)予測は108.53億元を超えます。(キャットアイプロフェッショナル)

観光と消費の活発化

文化観光省のデータによれば、春節連休中の観光収入は前年同期比7%増の6770億元(約14兆2100億円)となり、旅行回数も6%増加しました。(ブルームバーグ)

また、社会全体の地域間移動人数は延べ23億人を超え、国内旅行が活発化しました。(人民网)

これらの記録的なデータは、中国経済の活力と消費者の積極的な活動を示しています。

『哪吒之魔童鬧海(ナタ2)』の魅力

今回、両親も映画を鑑賞し絶賛した『哪吒之魔童鬧海(ナタ2)』の人気の理由として、しっかりとしたストーリー、豊かなキャラクター描写、そして伝統的な物語の現代的なアレンジが観客の心を深く打つと評価されています。

また、映画内には天元鼎(てんげんてい)と呼ばれるアイテムにドル記号が描かれ、それが崩壊するシーンがあります。この描写は、アメリカのドル覇権に対する批判や風刺と解釈されており、映画全体を通じてアメリカの覇権主義を辛辣に批判しているとの指摘があります。そのため、アメリカでは放映禁止制裁が科されのうわさまで流れました。

最新技術を駆使した映像美

中国のアニメ映画『哪吒之魔童鬧海(ナタ2)』は、最新のハイテク技術を駆使して制作され、その映像美と技術的革新が高く評価されています。

本作の制作には、20のVFXチーム、60の制作会社、総勢1600人以上が関与し、特に波の描写や多数の怪物たちの動きなど、ディテールにこだわった高度なCG技術が用いられています。

これらの技術的進歩は、中国アニメ産業の工業体系の変革を象徴しており、技術的ブレークスルー、文化的イノベーション、工業化プロセス、そして市場運営が一体となって成功を収めています。

これらの要素が組み合わさり、『哪吒2』は中国アニメーションにおける技術的および美学的な新時代の到来を示しています。アメリカのアニメ独占には動揺することを考えられます。

日本にいる中国人として、このようなニュースを読むと、早く映画を観たくなりました。
2025-02-10