陶氏診療院

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哲学の三つの究極の問い
カテゴリー 生活の知恵
哲学における三つの究極の問いは、「私は誰か?」「私はどこから来たのか?」「どこに戻るべきか?」というものです。中国語のネット上で見たその解釈には、大いに納得させられました。

医学的には、私は両親から生まれ、父母もまたそれぞれ祖父母から生まれました。さらにその祖父母も曾祖父母からと続きます。このように代を遡っていくと、10代前には1024人の祖先が、20代前には1,048,576人もの祖先が存在します。30代前であれば10億7374万1824人、40代前ともなると2兆人以上です。私は無数の先祖たちの遺伝子を受け継ぎ、まさに祖先たちの結晶と言えるでしょう。

これを果樹に例えるなら、果実が私で、周囲の果実が兄弟、果実につながる枝が両親、幹が祖父母、根がさらに古い祖先たちです。立派な果実に成長するためには、周囲の兄弟や両親、祖父母、曾祖父母たちからの栄養と保護が必要です。感謝の念を忘れず、成長するためには枝や幹、根に栄養を返していかなければなりません。

我々の成長は、生まれてから毎日摂取する食物のおかげでもあります。食物は自分と一体化する前は「他者」でしたが、摂取し分解・吸収することで「私」となります。宇宙と私は一体であり、私は宇宙のエッセンスで、全ての根源とつながっています。

「反者道之動」(老子第四十章、「反る者は道の動なり」)。人類が向かう場所、つまり戻るべき場所も、また原点にほかなりません。生命の原点は死でもあります。生命の形は身体ですが、身体には魂も宿っています。身体が死んだ時、魂はエネルギーの振動の強さや速さによって別の存在に変わります。低いエネルギーの魂は鉱物に、中程度のエネルギーは植物や動物に、高いエネルギーの魂は再び人として生まれ変わります。そして、さらに高いエネルギーの魂は、立派な人間としての新たな人生を歩むでしょう。

このように、今生で修行し、精進することこそ、人間としての使命と言えます。
2024-11-09