陶氏診療院

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がん患者さんの生命力
カテゴリー 生活の知恵
8月7日、東京の友人が札幌を訪れ、私の診療院に挨拶に来ました。診療院でのがん治療について話が盛り上がり、その友人は翌日、上海在住の親戚を連れて再び訪れ、治療を受けました。

親戚は74歳の男性で、上海に住んでいます。彼は7年前に体調が悪くなり、腸閉塞で手術を受けました。手術と病理検査の結果、大腸腺がんと診断され、人工肛門を装着しました。その後、抗がん治療を受け、自立排便が可能になりましたが、4年前に肝臓への転移が発見され、再び抗がん治療を始めました。しかし、副作用として糖尿病と高血圧を発症し、治療を中断しました。今回は東京にいる子供を訪ねるついでに、北海道観光の一環として札幌に来たのです。

病気の原因を探ると、50代から続く肥満とシェーグレン症候群が考えられます。問題は、治療を受けたにもかかわらず、予防に関する指導が全く行われていなかったことです。今回の治療を通じて、彼には自身の生命力を活かし、食事や生活習慣、睡眠、体操などの健康法を教え、自然治癒力を高める方法を伝えました。次回会うときには、元気になっていることを願っています。

彼は7年間の闘病生活を送りましたが、見た目は杖を使っているものの、精神的にも外見的にも、これほど大変な治療を受けたとは思えません。これは、奥さんの献身的な看病と本人の強い生命力のおかげでしょう。彼を支えているのは、若い頃から習慣化していた早寝早起きの生活リズムです。夜8時に寝て、朝3時に起きるという生活を続けている人は少なく、そのおかげで大変な抗がん治療にも耐え、今でも海外旅行ができるほどの生命力を保っているのです。これからダイエットに取り組み、頑張って元気を取り戻してほしいです。
2024-08-10