陶氏診療院

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晴れ男
私は自称「晴れ男」です。これまで、人生の大切な活動やイベントが屋外で行われる際には、ほぼ晴天に恵まれてきました。

特に印象に残っているのは、2010年の上海万博の年です。当時、私は北海道華僑華人連合会の会長を務めており、大規模なイベントを企画しました。上海出身の私は、北海道の会員や友人50名を引率し、上海万博を応援しに行こうと考えました。さらに、駐札幌中国総領事館の総領事夫妻や、私の患者さんも招待し、日本館の「北海道の日」に合わせて、8月に応援ツアーを実施しました。

8月の上海は雷雨や台風が多い時期です。私たちが出発した日、上海浦東空港の上空には雷雲が広がっており、前の便は別の空港へ変更を余儀なくされていました。しかし、私たちが乗った飛行機は、ちょうど雷雲の隙間から無事に着陸することができました。その後も、バス移動中は土砂降りの雨が降りましたが、目的地に到着し、食事や観光をする頃には不思議と晴れていました。

万博観覧の2日間も快晴でした。特に、中国館と日本館は大変人気で、通常3時間以上待つ必要がありましたが、中国華僑華人事務所と駐上海日本領事館の協力でVIPチケットを手配していただき、スムーズに入場することができました。ツアー参加者も喜び、天候の奇跡的な変化に驚きながら、無事に応援ツアーを終えることができました。

先週はマレーシアに行きました。一年中暑いマレーシアですが、ちょうど雨季の時期でした。出発前に天気予報を確認すると、到着日は曇り、それ以降はすべて100%の降水確率。少し気になりましたが、「私は晴れ男だから、なんとかなるだろう」と思いながら出発しました。

到着日は夕方でしたが、きれいな夕陽を見ることができました。翌日は講演と総会があり、ほぼ室内での活動だったため、昼間の雨も特に影響はありませんでした。

その翌日から、マラッカ観光とクアラルンプール市内観光が始まりました。マラッカ観光の途中、27歳の男性ガイドが鼻血を出すほどの猛暑でした。漢方精油とツボ療法で彼をケアし、なんとか乗り切りました。翌日、観光名所バトゥ洞窟の272段の階段を登る際も晴天で、彼の体調を気にしながら、休憩を挟みつつゆっくり進みました。

旅の最終日、夕食をとっていると突然の雷雨が始まり、近くで雷が鳴り響く緊張感のある状況に。しかし、地元の人々は慣れているのか、まったく気にしていない様子でした。空港へ向かう途中は土砂降りとなり、高速道路では視界が悪く、スピードが20km/hほどしか出せない状態でした。「まあ、雨季だからこんなものか」と、良い経験になりました。

今回も「晴れ男」の力を発揮できたことが嬉しく、まるで神様が応援してくれたかのようでした。もちろん、人生がいつも晴れとは限りませんが、大切な場面で晴れてくれれば、それだけで十分満足です。日頃の行いを意識しながら、いざという時にエネルギーを発揮できるよう、これからも過ごしていきたいと思います。
2025-03-10