陶氏診療院

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実年齢と体内年齢
患者さんは毎回の診察で体重や血圧を測定します。近年の電子体重計では、実年齢と身長を入力すると、体内年齢が表示される機能があります。体内年齢は基礎代謝や筋肉・脂肪の割合に基づいており、タニタ独自の研究を通じて、体組成の年齢傾向から導き出されます。日本発の技術かもしれませんが、この体内年齢の指標は、健康を目指す人々にとって非常に参考になります。

また、医学的には血管年齢や骨年齢、精神年齢といった数値も健康状態を示す重要な指標です。陶氏療法でも、こうした指標に基づき、患者さんの健康状態を確認しながら、定期的なチェックを推奨しています。

健康維持の一つの目安として、40歳を超えた方が体重計で実年齢より20歳以上若い数値を示すと、安心感が得られやすいようです。日本の肥満基準は海外とは異なり、特に女性にはやや甘めに設定されています。また、身長が平均的に低めの日本人女性に対し、メタボリックシンドロームの腹囲基準が90㎝以上と設定されており、85㎝以上とされる男性と比較しても特徴的です。

ちなみに、私自身も体重計に乗ると、実年齢より20歳以上若い数値が出ることが多く、現在の実年齢は60歳、体内年齢は35歳です。この状態を維持するために、毎日の食生活や生活リズムにおいて理想の健康を目指しています。

*体内年齢

体内年齢は、体組成と基礎代謝量の年齢傾向から、どの年齢に近いかを表しています。

厚生労働省策定「日本人の食事摂取基準」の「基礎代謝基準値(体重あたりの基礎代謝量)」に基づき、タニタ独自の研究から導き出した年齢傾向から算出しています。

基礎代謝基準値と年齢の間には下図のような関係があり、20代~40代にかけ徐々に減少し、50代を超えるとほぼ横ばい傾向にあります。

同じ体重でも体組成により、体内年齢が変わります。筋肉量が多く、基礎代謝量が高くなるほど、体内年齢は若くなります。例えば実年齢が40才であっても筋肉質で基礎代謝が高く、20代の基礎代謝基準値と同じ場合には、体内年齢も20代となります。(https://www.tanita.co.jp/content/measure_taisoseikei/より)
2024-10-31