陶氏診療院

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癌と死亡率(子宮頸癌)
かつて「2人に1人が癌になる時代が来る」と言われていましたが、今では「全員が癌になる時代」と言っても過言ではない状況です。このような時代、もし自分が「癌」と診断されたら、皆さんはどう感じるでしょうか?

まず、癌は異常細胞であり、実は健康な人でも毎日体内で発生しています。同時に、免疫細胞がこれらの異常細胞(癌細胞)を処理し、体の正常な状態を維持しています。しかし、その癌細胞が処理される前に、検査で偶然発見された場合はどうなるでしょうか?本来は明日には消えてしまうはずの癌細胞が、たまたま検査で見つかり、「癌」と診断されたら、皆さんはどう受け止めますか?

40代の若い主婦が、診療院で体調を整えていました。先日、健康診断で子宮頸癌の疑いがあり、手術を勧められました。症状は何もないものの、進行したらどうしようと不安に感じ、医師も「100%進行する」と言ったため、手術を受けることにしました。診断から2か月も経たないうちに、子宮頸部円錐切除術を受け、術後2日から少量の出血が続きました。退院後も止血がうまくいかず、不安と恐怖から体調を崩し、病理検査の結果、癌は0期(早期)でした。再び診療院を訪れ、施術後に少し楽になりました。

もしこの件について事前に相談できていれば、定期検査は勧められても、すぐに手術を勧められることはなかったでしょう。なぜなら、本人は健康意識が高く、健康維持にも努めており、症状もないことから、癌のリスクは低かったためです。国立がん研究センターによると、ステージ0で発見・治療された患者の5年生存率は99.3%です。しかし、治療を受けなかった人のデータは不足しているため、比較は難しいです。

若い女性が「癌」と言われると、恐怖から正しい選択をするのが難しくなります。できる限り、経験者に相談してから、治療の選択をしてほしいと思います。
2024-09-08