陶氏診療院

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かげ膳
蔭膳というのは旅に出た夫のために、一人前の食膳をこしらえて、これを神仏に供えて祈りますと、旅先で決して食に不自由しないという俗信があった故です。

絵は床の間に夫の刀を刀掛けにかけて、それを夫に見立てて、蝶足膳で蔭膳を供えようとするところを描いたものです。(小倉)

蝶足膳の容器は、昔の実家で見たことがあり、お爺さんが日本から持ってきたかしら。畳の上で、食事を一人ずつ分食するスタイルは日本人に昔からあります。中国は円卓を家族団らんで食べるのが基本で、その畳と食卓の違いは、両国の食事文化の違いの姿でした。

絵に見る食事は漬物があり、ご飯を除くと、一菜一汁です。しっかり主食と副食のバランスがあり、粗食と言っても、健康理想食でした。おかずが多く食べるのは、正月や祭りだけでしょう。そう考えると、現代食事のおかずを食べすぎることは間違いないです。それが生まれた生活習慣病も理解して、生活習慣病になった方を、まず食生活から治すのは、一番根本的に改善になると思います。
2023-03-24