陶氏診療院

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生活と癌①癌に認識
カテゴリー 陶氏療法
初めて、癌と言う病気を知ったのは小学校低学年でした。当時上海の両親の社宅マンションで、3階の一棟で、18家族が住んでいました。お爺さん、両親と二人兄弟で、6人が1階に住んでいました。ある夏休みの夜、2階に住んでいる若い夫婦の旦那(30代)が、病院から一時帰宅して、病院へ戻ると聞いて、マンションの全員が見送りました。当時は、なぜ全員で見送りをしなければならないかと理解できなかったです。ただ、痩せていた本人の姿を見て、大変かな胃の病気と思えました。

その後、「胃癌」と言う病名で、亡くなった話を聞き、それが、初めて全員見送りの意味、「癌」と言う病気を知り、「癌」は命まで奪われることまで分かりました。

暫く、「癌」と言うことは、近所や身内でも聞いていませんでした。当時「癌」はドラマや映画の中の世界のことで、現実にはそんなに多くないでした。

二回目に癌との出会いは自分のお爺さんの食道癌でした。当時大学の医学部三年生の時でした。お爺さんの左の首に、大きなシコリガでき、検査の結果は食道癌で、転移はないが、手術が難しいところで、緩和治療のみ、自宅で療養し、お爺さんのの希望で、最後に自宅で亡くなりました。

お爺さんに私は特別の感情を持っていました。長男の私は自分の名前の一文字「栄」がお爺さんから頂、生活にも、大学に行くまで、お爺さんと同じ布団で寝ていました。大好きなお爺さんが亡くなることは、とても悲しかったです。もう少し待ってくれば、大学を卒業して、お爺さんを治してあげられたかもしれない気持ちで一杯です。

でも、当時癌はまだ少ないので、1986年、大学を卒業した時、癌専門家があまりいないほど、癌はメインの病気ではなかったです。お爺さんの癌も、原因は食習慣の理由と思います。お爺さんは熱いスープが大好きで、沸騰したままのスープも平気に飲むほど、食道のやけどが想像できます。お爺さんが79歳の時に癌になったから、お爺さんの食道はよく持ちました。

大学卒業時の自分は、「癌」と言う病気が、珍しい病気と認識しました。
2013-04-27