陶氏診療院

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「竹炭は効く」
カテゴリー 生活の知恵
最近、友人から池嶋庸元作の「竹炭は効く」の本を勧められ、読んでみると、竹炭の効用が不思議で気になります。

まず「一九七二年、中国の湖南省長沙市郊外にある馬王堆の墓地から、一人の婦人のミイラが発見され、世界中の注目を集めました。ミイラは二千年以上も前の物でありながら、まるで埋葬された当時そのままの状態で保存され、肌に弾力が残っていました。」「棺の周囲には約五トンの木炭が使われていました。炭の吸湿性とアルカリ質の抗酸化性を利用して、遺体の永久保存を考えていたようです。」炭の抗酸化性を昔から応用したことに驚きました。

「竹炭は食品ではありませんが、カルシウム・カリウムなどの栄養素を含むので、動物、植物へのミネラル補給源として利用されているのです」。木炭より孔が多い竹炭は備長炭より強い吸引力を持ち、孔は微生物の高級マンションになり、その浄化力はエコ生活環境に貢献しています。

日本では竹炭製造時に採集された竹酢液にポリフェノールの抗酸化性をよく健康や環境浄化に利用されます。「竹酢液や木酢液の健康効果は、多くの動物実験や皮膚疾患・肝臓病・糖尿病などの患者を対象として臨床実験が繰り返され、その結果も公表されています。それらの所見を総合すると、胃腸などの内臓機能の強化・全身の細胞機能の活性化・体脂肪の除去・老化予防・皮膚疾患・肝臓病・糖尿病・などの症状緩和に有効ということです。」

「「破竹の勢い」という言葉があります。文字どおり竹の成長は早く、一日に一メートル以上伸びるのも珍しいいことではありません。」

「広島・長崎に投下された原発の被害にも、ベトナム戦争で米軍が使った枯れ葉剤の被害にも屈せず、したたかに生き残り、自らの力で再起した竹のたくましい生命力。その無限の可能性を、いまこそ竹林左京復活の原動力として、活動を開いてもらいたいものです。」と池嶋庸元氏の作品の願いでしょう。

中国では、竹と言ったら、パンダや人の食用(タケノコ)、鑑賞用、生活用(容器や家具まで)、工芸品、建材品として、様々な領域で活用されます。竹炭の加工に普通の木炭より、コストがかかるけど、その健康効果を考えると、人気があります。地球は化学物質を過剰使用した現在、竹や竹炭の研究を勉強をすることで、何とかヒントが生まれるでしょう。

2023年11月6日、北京で、国際竹藤組織(INBAR)の設立20周年にあわせ、竹と藤のグリーンな発展と途上国間協力に関する閣僚級会合が開催されました。7日中国政府とINBARの共同声明で、「竹と藤からプラスチックを替えるグローバル行動宣言(2023-2030)」を発表しました。習近平国家主席が祝電を寄せています。習主席は祝電で、「INBARが発足してからの20年間、全世界で竹と藤の資源開発が加速し、これらの生産地域で貧困脱出が進み、また関連商品の貿易が盛んになった。持続可能な発展へ大きな役割を果たしている」と述べています。また、「中国共産党第19回全国代表大会で、社会主義の生態文明の建設に努め、グリーンな発展を進めて、美しい中国を建設することが打ち出された。中国は国際社会とともに、全世界で生態文明の建設に取り組み、人類運命共同体の構築を進めていきたい」と強調しています。
2023-11-06