陶氏診療院

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「ファシア」と腠理
カテゴリー 陶氏療法
1月27日NHKのあさイチ番組で、「ファシア」について、語りました。ファシアとは、私たちの体の臓器や骨、血管、そして筋肉などをくまなく覆う「ゆるゆるな組織」のことです。実は近年の研究で、このファシアこそが体を滑らかに動かすうえで重要な役割を果たしていることが分かってきました。

人体最大の器官と言われるファシアは、西洋医学から最近の大発見と言い、中国医学では、2000年前の医学書に、ファシアは「腠理」*と言います。そこに経絡を走っています。詰まると、気血の運行障害が起こり、コリや痛み、時には炎症や腫瘍まで発生するキッカケになります。中国医学の施術は、ファシア(腠理)にたまった瘀血を取り除き、健康な新陳代謝を戻す目的として、とても効的でした。

陶氏診療院で行っているカッサ(刮痧)は、ファシア(腠理)を刺激して、硬くなったファシア(腠理)の中の瘀血を流して、患者の症状もその場で解消できるほど、中国医学の施術のパワーが体現できます。

西洋医学の認識は、中国医学の現代応用に説明を付け、高次元の中国医学を理解することに、助かりました。

*腠理 (ソウリ) 皮膚・筋肉・臓腑の紋理ならびに皮膚・肌肉・臓腑の間隙をくまなく覆っている膜状の組織をいう。体液・臓腑と気が流通するところであり、外邪の侵入に抵抗する機能をもっている。『素問・陰陽応象大論』に「清陽は腠理を発す」、『金匱要略・臓腑経絡先後病脈証』に「腠は、三焦の元真を通会するのところ、血気の注ぐところたり。理は、これ皮膚臓腑の紋理なり」とある。
2021-01-29