陶氏診療院

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真に価値のある事業とは
カテゴリー 日本
同友会札幌支部北地区会7月例会では、札幌出身で様々な経験を経て2022年にインドで得度(出家)された小野 龍光氏を講師にお招きしました。「真に価値のある事業とは~龍光氏はなぜ起業家としての成功を手放し出家をしたのか~」をテーマに、講演を行いました。

小野 龍光氏は、その異色の経歴からYouTubeやテレビなど多くの媒体で紹介されています。講演では、年商100億円超えの起業家としての体験や、2022年にインドで得度・出家を決意した理由を語りました。彼は、成長、効率、便利さを追求する中で、「もっと」という欲望に満たされない疑問を抱くようになりました。「欲しいのは本当に幸せか?」「理念の実現か?」「数字だけか?」「心を亡くしている自分ではないか?」などの考えを持ち、インドの旅で仏教の最高指導者佐々井秀嶺上人と出会い、その人生使命に共感して得度しました。

その後の人生修行から得た現代経済社会への考えを共有し、「生き方の実践」について語りました。これからの人口減少社会においては、必ずしも拡大だけが重要ではなく、縮小する事業もあると述べました。最後に、参加者に対して「誰のために何を満たす『生き様』をしたいのか?」と問いかけました。他者を満たす「やさしさ」や「思いやり」は、経済が縮小し自分が老いる中でも成長し続け、自身の人生に「幸せ」をもたらすものであるかもしれません、と講演を締めくくりました。

多くの共感を得て、「人生の最終目的は何か?」という課題について、参加した120名それぞれが考えを答える機会となりました。

*講師紹介:1974年札幌生まれ、東京大学大学院理学系研究科生物科学修士課程修了。日本IBM、(株)サイバーエージェントグループを経て、地域密着型のオンライン掲示板サービス「ジモティー」やアメリカ本社の共同購入型クーポンサイト「グルーポン」の立ち上げに関わり、ライブ配信アプリ「17LIVE」のグローバルCEOを務めるなど、元連続起業家、元ITベンチャー投資家。著書に文藝春秋社から出版の『マラソン中毒者(ジャンキー)』がある。2022年夏に旅行で訪れたインドで仏教最高指導者佐々井秀嶺氏との運命的な出会いから得度。
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2024-07-10