陶氏診療院

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李鉄君中国水墨画実演と体験指導、三回目
第三回チャイナフェスティバル札幌2024の二日目、北海道中国会による中国文化実演がステージで行われました。昨年は書道と水墨画が行われましたが、今年は昨年と同様に「李鉄君中国水墨画実演と体験指導」が行われ、李鉄君先生による水墨画の実演が披露されました。

チャイナフェスティバルといえば、美味しい中華料理と奥深い中国文化です。中国文化といえば「琴・棋・書・画」(琴・囲碁・書・画)であり、その中でも特に人気なのが難易度の高い中国水墨画です。李鉄君先生は、中国哈爾濱市出身で、中国哈爾濱師範大学美術教育系を卒業し、中国国家画院中国水墨画系を修了した後、中国黒龍江省美術家協会の会員として活動されていました。1993年に来日し、北海道教育大学大学院教育学研究科修士課程を修了(日本画研究室)後、作品においては日本画の顔料を応用し、中国水墨画の構図を活かした色彩のバランスが評判を呼び、人気を博しています。現在は、北海道国際水墨画協会会長、全日本中国水墨芸術家連盟理事、日本国際水墨芸術大展審査員、全日中水墨芸術大展審査員、道新文化センター水墨画専任講師(札幌市、恵庭市、千歳市)を務めており、日本華人美術家協会理事でもあります。定期的に札幌市を中心に個展、二人展、グループ展を開催し、札幌三越百貨店美術画廊や札幌東急百貨店美術画廊での個展、日本全国展覧会への出品を行い、文部大臣賞など数々の賞を受賞しています。また、北海道栗山町永禅寺の天井画「龍神」や襖画「松竹梅」も多くの好評を得ています。

今回は、晴天の屋外で、李先生は「春竹」と「赤富士」の二作品を描かれました。限られた時間と準備の中で、素晴らしい作品が完成しました。体験者として、二人の女性が挙手し、ステージに上がりました。絵を描く経験は一人は素人、もう一人は油絵の経験がありました。先生が作品を制作する際、近くでその技法を実感し、先生の手元から手元へと丁寧に指導を受けながら、富士山の輪郭を瞬く間に描き、後に山麓の影を入れました。初心者の二人でしたが、中国水墨画で80点を取れるほどの作品を完成させ、李先生も称賛しました。さらに、乾いた「赤富士」の絵に赤を足し、観客から拍手を受けました。二人は大いに喜び、じゃんけんで勝った方が作品を譲るという友情の美しい姿を見せました。李先生はもう一枚の「赤富士」作品をプレゼントし、二人は初めての水墨画作品を持ち帰ることができました。

濃淡や線の太さ細さは、同じ筆でも力とスピードによって表現が異なります。白黒の二次元の水墨画に李先生が色を追加することで立体感が増し、三次元の世界を表現するかのようなマジックのような水墨画の実演に、毎回感動が広がります。今回も多くの応援者から拍手を受け、中国水墨画の実演と体験指導は無事に終了しました。北海道中国会の宋姗姗運営委員が助手として参加していました。台風10号「サンサン(Shanshan/珊珊)」の名前と同じで、「台風サンサン」は来ませんでしたが、「中国会の助手サンサン」が来ましたと紹介されると、会場に笑いが広がりました。
2024-09-03