陶氏診療院

アクセスカウンター


▼その他バックナンバー
過去ブログはこちらから
パリパラリンピック閉幕の感想
カテゴリー その他
2024年8月28日から9月8日までの12日間、史上最多の168の国と地域、そして難民選手団から約4400人が参加したパリパラリンピックが、雨の中で8日に閉幕しました。

中国は今大会で圧倒的な成績を収め、パラリンピックでは6大会連続でメダル数1位となりました。この背景について、フランスメディアが分析しています。

2024年9月8日、仏国際放送局RFI(ラジオ・フランス・アンテルナショナル)の中国語版サイトは、パリパラリンピックで中国が200個以上のメダルを獲得し、他国を圧倒したことに触れ、その背景を紹介しました。

記事によると、中国は2004年のアテネパラリンピック以降、毎回200個以上のメダルを獲得しており、今回もその記録を更新。2位のイギリスに2倍以上の差をつけ、圧倒的な強さを見せつけました。中国は今大会で19競技に参加し、516人(うち選手284人)の代表団を送りました。選手の多くは厳しい専門的訓練を受けており、会場では世界各国から集まった観客が中国の国旗を振りながら、選手に声援を送っていたと伝えられています。

さらに記事では、中国がオリンピックだけでなく、パラアスリートにも十分なリソースを投入している点が強調されています。北京市にはパラスポーツに特化した大規模な施設があり、地域の施設も整備されています。中国の強さの秘訣は「単なる資金の問題ではなく、国家を挙げて全てのリソースを注ぎ込む挙国体制にある」と述べられており、最も顕著な要素は「アスリートたちが愛国心を持ち、祖国の栄光のために戦っていること」であると指摘しています。

また、中国がパラリンピックで輝かしい成績を収めている理由の一つとして、米国では多くのパラアスリートが負傷した退役軍人であるのに対し、中国の選手は貧困地域出身で先天性疾患を持つ者が多く、小さい頃からパラリンピックに向けた組織的なトレーニングを受けていることが挙げられています。さらに、中国の膨大な人口も競争の優位性を高める要因となっていると分析されています。

中国社会における障害者への認識や待遇にはまだ改善の余地がありますが、連続してメダル1位を獲得している実績は、中国の障害者スポーツに対する取り組みの一面を映し出していると言えるでしょう。
2024-09-11