陶氏診療院

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オリンピックのデータから見る世界の情勢
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2024年パリオリンピック(第33回オリンピック競技大会)は、フランス・パリで2024年7月26日から8月11日まで開催されました。207の国・地域が参加し、10,500人の選手が32競技329種目(そのうち追加種目が4競技12種目)に挑み、大成功を収めて閉幕しました。

メダルの獲得数から各国の背景を読み解くと、経済力とメダル獲得には密接な関係があることがわかります。経済力は技術力やスポーツの普及率に影響を与え、人々の潜在能力を引き出し、競技で優れた成績を収める上で有利になります。

グローバルな世界において、技術や情報は瞬時に広がります。これからのスポーツ競争は、経済力と選手の精神力の競争となる可能性があります。現在、国や地域ごとに競争が行われていますが、国籍の移動が進むにつれ、国や地域の概念も薄れつつあります。また、政治的な影響で、全ての優れた選手が競技に参加できない状況が生じています。例えば、2016年のオリンピックでは、アメリカの選手402名がドーピング検査を免除されており、参加選手の37%が喘息、26%が精神的な疾患や難病を抱えていました。

オリンピック精神である「スポーツを通じて心身を向上させ、文化や国籍の違いを乗り越え、友情、連帯感、フェアプレーの精神を持って、平和でより良い世界の実現に貢献すること」を実現することは、今後ますます難しくなるかもしれません。
2024-08-15