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植物と暦 ― 未病と自然のリズム
昨年3月2日、赤塚の実践農場「鈴鹿の森庭園」へ研修に行きました。しだれ梅はまだほとんどが蕾で、花見というより「探梅」の時間でした。
広い庭園の中で、わずかに咲く一輪の梅を見つけると、皆で拍手をして喜び、幸運を祈りました。寒さの中で静かに春を待つその姿には、どこか生命の力強さが感じられました。
そして今年3月3日、再び同じ庭園を訪れました。すると、しだれ梅は見事に満開。
昼の雨で落ちた花びらが木の下を埋め尽くし、大地には美しい花びらの絨毯が広がっていました。長年にわたる庭園の手入れと造形の工夫のおかげで、どの角度から見ても美しく、思わず何枚も写真を撮りたくなる景色でした。今回はまさに「賞梅」のひとときでした。
梅の文化には「探梅」「賞梅」、そして別れを惜しむ「送梅」があります。
自然の営みの中で、人は花の一生を静かに見守りながら季節の移ろいを味わってきました。いつかまた、「送梅」の風景にも出会えることでしょう。
興味深いことに、太陽暦の日付はほぼ同じでも、梅の開花は年によって大きく異なります。
この違いは、私たちの身体を考えるうえでも大きな示唆を与えてくれます。
中国医学では、人の生命活動は自然のリズムと深く結びついていると考えます。
とくに身体の内側に影響を与えるのは、月の運行による太陰暦(旧暦)のリズムです。月は地球の海の潮を動かし、生物の生理的リズムにも静かに影響を与えています。
人間の身体もまた自然の一部です。
気・血・水の巡り、陰陽の変化、そして心身の調和は、季節や月の満ち欠けと無関係ではありません。
そのため中国では古くから、太陽暦と太陰暦の両方を生活の中に取り入れ、農作業や養生、祭りや生活の節目を自然のリズムに合わせてきました。
それは単なる暦の使い分けではなく、自然と共に生きる知恵でした。
中国医学の根本には「未病を治す」という考えがあります。
病気になってから治すのではなく、自然の変化を感じ取り、身体の小さな乱れを整え、健康の流れを守ることです。
梅の花は、誰かに命じられて咲くわけではありません。
自然の温度、光、風、そして見えない時の流れを感じ取り、静かにその時を迎えます。
人の身体もまた同じです。自然のリズムに耳を澄ませば、健康は無理なく整っていきます。
「逆之則死、従之則治」(黄帝内経・四気調神大論)自然に逆らえば死となり、 自然に従えば養生となる。
花は時を争わず、
人は自然に逆らわず。
その間にこそ、健康「未病を治す」の道がある。
広い庭園の中で、わずかに咲く一輪の梅を見つけると、皆で拍手をして喜び、幸運を祈りました。寒さの中で静かに春を待つその姿には、どこか生命の力強さが感じられました。
そして今年3月3日、再び同じ庭園を訪れました。すると、しだれ梅は見事に満開。
昼の雨で落ちた花びらが木の下を埋め尽くし、大地には美しい花びらの絨毯が広がっていました。長年にわたる庭園の手入れと造形の工夫のおかげで、どの角度から見ても美しく、思わず何枚も写真を撮りたくなる景色でした。今回はまさに「賞梅」のひとときでした。
梅の文化には「探梅」「賞梅」、そして別れを惜しむ「送梅」があります。
自然の営みの中で、人は花の一生を静かに見守りながら季節の移ろいを味わってきました。いつかまた、「送梅」の風景にも出会えることでしょう。
興味深いことに、太陽暦の日付はほぼ同じでも、梅の開花は年によって大きく異なります。
この違いは、私たちの身体を考えるうえでも大きな示唆を与えてくれます。
中国医学では、人の生命活動は自然のリズムと深く結びついていると考えます。
とくに身体の内側に影響を与えるのは、月の運行による太陰暦(旧暦)のリズムです。月は地球の海の潮を動かし、生物の生理的リズムにも静かに影響を与えています。
人間の身体もまた自然の一部です。
気・血・水の巡り、陰陽の変化、そして心身の調和は、季節や月の満ち欠けと無関係ではありません。
そのため中国では古くから、太陽暦と太陰暦の両方を生活の中に取り入れ、農作業や養生、祭りや生活の節目を自然のリズムに合わせてきました。
それは単なる暦の使い分けではなく、自然と共に生きる知恵でした。
中国医学の根本には「未病を治す」という考えがあります。
病気になってから治すのではなく、自然の変化を感じ取り、身体の小さな乱れを整え、健康の流れを守ることです。
梅の花は、誰かに命じられて咲くわけではありません。
自然の温度、光、風、そして見えない時の流れを感じ取り、静かにその時を迎えます。
人の身体もまた同じです。自然のリズムに耳を澄ませば、健康は無理なく整っていきます。
「逆之則死、従之則治」(黄帝内経・四気調神大論)自然に逆らえば死となり、 自然に従えば養生となる。
花は時を争わず、
人は自然に逆らわず。
その間にこそ、健康「未病を治す」の道がある。
2026-03-06



