陶氏診療院

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道民生き生き第17回大会
一般社団法人北海道健康医療フロンティア主催、一般社団法人食と健康財団北海道フロンティアカレッジ共催の「道民生き生き第17回大会」が10月20日、札幌の「かでる2・7」で開催されました。

注目の講演は、東京大学大学院農学生命科学研究科特任教授の鈴木宣弘先生による「猛暑、紛争、食糧危機、明日の食料、農業、北海道に期待するものとは」という長いタイトルの講演でした。その内容は、現実の不安の中で食料自給率38%という現状、安心安全な食生活、健康不安、価格だけを重視することへの警鐘、本物志向(生産者と消費者の絆)、国家戦略の再構築、地域に根ざした強い農業、そしてコメの貯蓄構想など、多岐にわたりました。情報量も多く、現実の問題は政治レベルの話であり、今後の改善については、今回の衆議院選挙後に期待が寄せられています。

鈴木先生によると、日本の食料自給率は、種子や肥料の自給率の低さを考慮すると、実際には38%どころか10%あるかないかという状況です。海外からの物流が停止した場合、日本は世界で最も餓死者が出る国になる可能性があるという試算も紹介されました。

確かに、日本のコメの貯蓄量は全国民の1.5ヶ月分と言われており、中国が3年分のコメを貯蓄しているのと比べると、非常に脆弱な戦略と政策であると指摘されました。北海道は自給率が日本一であり、日本の食料事情を考えると、今後さらに大きな貢献が期待されます。鈴木先生は北海道の役割に大きな期待を寄せました。

非常に興味深い講演でした。鈴木先生の講演内容はQRコードでダンロードして、参考にしてください。
2024-10-25