陶氏診療院

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米の値上がりについて
国の減反政策や高齢者のコメ消費量の減少が予測される中、昨年の猛暑によるコメの生産品質の低下や観光地での消費増加が影響し、現在のコメが品薄になっています。これは、誤ったコメ政策の結果だと思われます。解決策として、政府が備蓄米(100万トン)を保有しているにも関わらず、値下がりを懸念して放出しない状況です。その結果、国民生活に不安が生じ、米の価格が上昇しています。

また、私が患者さんに勧めている発芽発酵玄米ご飯用の無農薬玄米も、農家さんから10kgあたり2000円の値上げ通知がありました。それを受け入れるか、購入をやめるかという選択を迫られました。玄米は主食なので、やめるわけにはいきません。まるで、手術の際に輸血が必要でありながら、輸血の値上げを告げられ、実施するかどうかを問われるようなものです。

農家の背景には農協の意向もあり、このままでは価格が下がらないと伝えられています。そのため、新たにおいしい玄米を探さなければならない状況です。

農業は第一産業であり、国の安定性に直結する産業です。しかし、農業政策がずさんなほど恐ろしく感じます。まさか、米作りから「自己責任社会」が始まるとは、驚きを隠せません。

北海道新聞の記事「備蓄米放出せず 想定超える値下がり懸念<岐路の農 危機の食~米はなぜ消えたのか>②」によれば、北海道内の工業団地にある倉庫には、1500~2000トンの政府備蓄米が保管されています。それにもかかわらず、調整機能が起動されない現状は、現政府の管理能力に不安を抱かせるものです。

これからは、米の安定供給場所の確保と自身の健康管理を最優先に考え、どんな状況にも驚かない体制を整えていく必要があると感じています。
2024-09-25