陶氏診療院

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病は気から
厚生労働省は27日、2024年の厚生労働白書を公表しました。心身の健康に関する調査で、最大のリスクとして「ストレス」を挙げた割合は15.6%に上り、これは20年間で3倍に増加しています。特に若い世代では「こころの不調」を身近に感じる傾向が強く、対策の必要性が一層強調されています。

ストレスは、中国医学では「気」と表現されます。病気の原因が増加している背景には、社会の発展が必ずしも健康に良い影響を与えていないことが示唆されています。

人類の最大の目標は子孫繁栄と健康長寿です。その基盤となるのは、環境保全と平和、そして慈愛です。しかし、現代の世界において、安心して安全に暮らせる国は減少しています。これは各国政府の政策に問題があることを示しており、改善することは非常に困難な課題です。

国の環境は一夜にして変えることはできませんが、短い人生においては、自分の居場所を選ぶ権利があります。できる人は、より良い環境を選択すれば良いでしょう。

問題は、移動が容易ではない多くの人々です。そこにストレスや「気」が増えれば、さらなる苦難が襲ってくることは避けられません。古くから、釈迦様は苦しみを解決するために修行を行い、仏教という解決法を見つけました。また、日本には「万人幸福の栞」という倫理の学びがあります。私は日々、この倫理の勉強に参加し、その教えが解決の道につながることを願っています。
2024-09-15