陶氏診療院

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漢方の働き
9月19日、漢方アロマ療法師育成校の理論初級コースの第9回と第10回が行われ、最後にテストがありました。

大人になると、テストを受ける機会はあまりありません。しかし、この育成校の全てのコースには理論や実技のテストが設けられています。テストは学習の総まとめや復習、確認、実技の評価を目的としており、自分のための学びとなります。

テスト中は、テキストを参照しても構いません。記憶力を試すものではなく、問題解決のための学習やスキル向上を目的とし、参考書をどのように活用するかを学ぶテストです。中にはテキストに書かれていない内容もあり、普段の授業をしっかり聞き、理解を深めておく必要があります。

その中の一つの問題は「漢方の働き」についてで、「4つ答えなさい」というものでした。答えは「香り・形・陰陽の調和・薬理効果」でした。しかし、このようにまとまった答えはテキストには記載されておらず、一生懸命探しても見つかりませんでした。

漢方の効果で最も重要なのは「気」です。気の感じ方には香り、形、陰陽の調和があります。その次に薬理効果が続きます。しかし、現代の西洋医学における漢方の使用法は、ほとんどが薬理効果に焦点を当てています。多くの学会発表の論文も薬理効果に関する内容が中心です。ですが、漢方の起源では、まず人が感じるのは香りでした。漢方アロマもこの香りを学問として教えています。

次に、形のエネルギーについては西洋医学ではほとんど触れられていません。形のエネルギーは西洋医学の枠を超えているかもしれません。例えば朝鮮人参は人の形に似ており、それが人間の滋養に効果があるとされています。トマトも横に切ると心臓の心房心室に似ているため、心臓に良いと言われています。

陰陽の調和は、最も漢方的な概念です。エネルギーが過剰でも不足しても、人体の代謝に悪影響を与えます。このエネルギーを陰陽に分けて理解し、活用することで、身体の陰陽バランスを整え、健康を取り戻すことができます。

テストを通じて、より良い学習成果を得て、生徒の皆さんの成長を期待しています。
2024-09-23