陶氏診療院

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主食が変わった国
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『近代社会、主食が変わった国は「日本」しかないでしょう』と指摘して、米の日本人としての重要さを熱弁している道見重信北海道議会議員が、一般社団法人北海道代替医療協会代替療法師会第7回例会で、「食事道と日本の米文化」を講話しました。

「日本は豊葦原瑞穂の国と言われる様に米文化の国です。縄文末期より日本では水田が耕作されています。北の青森では3,000年前の米粒が発見されています。日本の歴史は米から誕生していると言えます。米を作るため先人は命を犠牲にし計りしれない苦労のなか、今日の歴史を蓄積しております。

水田を作るためには水が必要です。石も必要です。木も必要です。だから米は水の文化、木の文化、石の文化とも言います。

その先人が作った米の歴史が現代は失おうとしています。食べ物のグローバル化、多様化で米の消費はこの40年間で半減しました。このことは日本の文化、日本民族を滅ぼし国家も滅ぼす危機であります。食事道の精神を復活することが私達の使命です。」

道見議員が「日本の米」(富山和子著)の本を読んで、感動し、本に書いてある米の歴史の場所を回って、日本の米の重要さを実感し、米文化の伝承をアピールしております。

石(こく)は、尺貫法における体積(容量)の単位の一つです。一石は成人1人が1年間に消費する米の量にほぼ等しいと見なされ、江戸時代成人一年消費する一石の米は約150kgです。1石=10斗=100升=1,000合です。1食に米1合、1日3合がおおむね成人一人の消費量とされているので、一石は1000合、333日の食事で、おおよそ一年分で換算します。日本の石高制(こくだかせい)も土地の標準的な収量(玄米収穫量)である石高を基準として組み立てられた日本近世封建社会の体制原理のことであり、土地の大小や年貢量のみならず、身分秩序における基準として用いられました。

40年前の昭和年代、日本人の米消費量が一人で120kgまで下がりました。その米消費量はお酒を作る時の米も含まれました。今の日本人の一人当たり米の消費量は半減、57kgです。

主食が変わった国、失うのは主食だけではなく、主食を育てている民族の文化、伝統、精神です。道見議員の心配が十分に分かりました。分かる人から、日本創生のため、実践しましょう。精製されていない炭水化物は東洋人の命です。主食を変えるな。
2014-06-23