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気候から見た北海道の魅力と可能性
カテゴリー 日本
1月24日、札幌市倫理法人会第1363回経営者モーニングセミナーで、気候キャスター・気候予報士菅井貴子氏が「気候から見た北海道の魅力と可能性」という講話をしました。

横浜出身の菅井氏は大学卒業後、全国の様々なテレビ局のキャスターとして勤務し、2005年からは大好きな北海道へ転勤してきました。「なるほど!北海道のお天気」、「北海道のお天気こよみ365日」などを出版。現在、北海道の天気のほかに北海道の環境、物産、文化など、北海道の魅力ある環境や地域活性化に関する研究(北海道大学修士課程)も進めています。

普段、気象情報担当する菅井氏、気象予報のため、地面から11キロ上空の雲図を見るだけではなく、さらに上空の天気図を見て、今の技術は、48時間先の気象が正確に予報をできると語りました。それでも、本州や九州と比べ、北海道の気象予報は難しいです。理由は北海道の独特の地形です。一日中で、北海道はいろいろな気象現象が起こりえます、正確な予報のため、苦労しました。北海道の独特な地形を調べることにより、北海道の再発見も沢山できました。

全国の地方お土産、なぜか北海道の原産原料を使っています。調べると、北海道は何でも取れることが分かりました。しかし、平成22年度北海道農政部の統計を見ると、全国の自給率が平均33%のなか、北海道のカロリーベースは173%で、唯一100を超える地区で、生産額ベースは198%、生産額とカロリーの割りは1.1です。神奈川のカロリーベースは2%しかないけど、生産額ベースは13%、生産額とカロリーの割りは6.5に高いです。北海道は、カロリーベースの自給率は全国一高いが、生産額ベースを考慮すると原料供給地に留まっていることが分かりました。

北海道の「ない」物から、沢山面白いヒントを語り、勉強になりました。

春に「ない」もの:スギ花粉(花粉症疎開ツアー) 災害が少ない

夏に「ない」もの:猛烈な暑さ 梅雨 台風 水不足 ゴキブリ

秋に「ない」もの:「ない」ものがない

冬の「ない」もの:寒くない! 道東は雲がない(晴天率高い)

「ない」はチャンス、北海道にない、北海道にしかないのも、すべてのチャンスと取らえることは、素晴らしい発想です。北海道に住み慣れた人は、そんな発想が出ないかもしれないです。

菅井氏の研究によると、北海道の気候(素材)は揃っています。アイディア・知恵も存在し、あとは付加価値をつければ、経済活性(景気・天気・元気)は期待できるでしょう。

最後に「空に国境なし、北海道から世界へ」、「災害が少なくなりますように、北海道が天気になりますように」呼びかけで講話が終わりました。
2013-01-27