陶氏診療院

アクセスカウンター


▼日本バックナンバー
過去ブログはこちらから
ローテクからハイテクへ
カテゴリー 日本
北海道同友会大学第61期公開講座を、経営者・幹部社員共育研修会(札幌支部4月例会)2013年3月5日、札幌総合卸センター共同会館で開催しました。

ローテク「ゼンマイ」で新市場をひらくのテーマで、講師は富山の東洋ゼンマイ(株)代表取締役の長谷川光一氏です。

かつてゼンマイは、様々な機器に使われていました。しかし、電子化が進む中で需要が激減します。長谷川氏は、大学卒業と同時に入社し営業に走り回りますが、仕事は99%にまで減少し、会社は倒産の危機に直面。それを救ったのが「チョロQ」などのゼンマイ式ミニカーでした。そして、阪神大震災を契機にゼンマイを使った非常時の電力供給を考え始めた時、クモ膜下出血で倒れます。倒産と命の危機を経験し、生きている限り社会と未来のためにゼンマイを役立てたいと考え、「ゼンマイ式音声ガイド」を開発し商品化します。さらに、発想力と技術力で小さな流れでも電気が起こせる「ゼンマイ式水力発電」にも挑戦しています。

電気を使わない動力から、電気を作る動力に発想の転換で、とても素晴らしいです。長谷川社長が二回の危機(会社の倒産危機、自分のクモ膜下出血、命の危機)を乗り越え、危機はチャンスと言われ、一生懸命生きるため、何とかなることも実証しました。

エコエネルギー時代、ローテクの「ゼンマイ」がハイテクに生かす時代が来ました。目からうろこのような話が、とても参考になりました。
2013-04-11