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中国の宇宙事業の最新動向
カテゴリー 陶氏療法
中国航天科技集団有限公司(CASC)は2024年4月25日(日本時間・以下同様)、3名の宇宙飛行士を搭乗させた有人宇宙船「神舟18号」を打ち上げ、成功裏に遂行しました。この3名の宇宙飛行士は、中国宇宙ステーション(CSS)「天宮」に約半年間滞在し、科学実験や船外活動などを行う予定です。また、CSSに滞在していた有人宇宙船「神舟17号」のクルーは、引き継ぎ作業を行い、4月30日に地球へ帰還しました。

中国科学院によると、神舟18号には水界生態系を再現する実験装置が搭載され、CSSに運ばれました。この装置にはゼブラフィッシュと金魚藻(マツモ)が含まれており、魚類の成長や生態系の機能、微小重力環境下での物質の循環などが研究されます。

2024年4月30日には有人宇宙船「神舟17号」のクルー3名が地球へ帰還しました。湯洪波(とう・こうは)宇宙飛行士、唐勝傑(とう・しょうかつ)宇宙飛行士、江新林(こう・しんりん)宇宙飛行士の3名は、2023年10月26日から187日間CSSに滞在し、微小重力環境下での科学実験を実施しました。また、神舟17号のクルーは2回の船外活動を行い、CSSの修理作業も行いました。

中国載人航天工程弁公室(CMSA、中国有人宇宙プロジェクト弁公室)によると、湯飛行士の宇宙滞在日数は合計279日間となり、中国人宇宙飛行士の宇宙滞在時間の最長記録を更新しました。帰還したクルーの健康状態は良好であると報告されています。

また、中国国家宇宙局は海南島の発射基地から、日本時間の5月3日18時27分19秒に、無人の月面探査機「嫦娥6号」を打ち上げました。この探査機は世界で初めて、月の裏側から試料を採取し、地球に持ち帰る計画です。探査機の着陸後、土壌などのサンプルを採取して地球に戻る計画があります。中国の宇宙事業は順調に進行しており、月の裏側からのサンプル採取の成功が期待されています。
2024-05-05