陶氏診療院

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かぜ(風邪)と健康
カテゴリー 中国医学
最近インフルエンザが流行し、コロナのピークもあり、風邪が流行しています。

先週、家族とテレビ電話で話していたら、姉が風邪で肺炎になり、寝込んでいました。今週、電話した時に、完治した姉から話があり、父も昨日まで熱があったが、今日は元気になったと言っていました。母は幸いにも風邪の症状は出ていません。確かに、今日の両親は元気で話しました。

弟は先日、日本に戻る際、同僚の日本人が帰国前後に相次いで風邪をひいたと聞きました。弟も帰国前に喉がおかしくなり、すぐに漢方の風邪薬を飲んで乗り切ったようです。私も鼻が詰まり、喉が痒くなり、咳や鼻水などの風邪の症状が出ていました。風邪を引きやすいとは思われない自分でも、今回は油断してしまったようですが、軽い症状で済みました。

風邪というのは中国医学の用語で、「ふうじゃ」と呼ばれます。中国ではかぜは六気(風・寒・湿・燥・暑・火/熱)によって引き起こされ、自然な六気は条件により、過激する、急変する、相違する時六気は六淫(風邪・寒邪・湿邪・燥邪・暑邪・熱邪)に変わり、それに応じて身体に症状が現れます。それは「かぜ」です。

自然の正常な状態が崩れると、異常が起こります。自然の変化に適応できる人は健康であり、そうでない人は症状が出てバランスを取り戻そうとします。そして、バランスが取り戻されれば、健康な状態に戻ります。そのため、風邪を引いたとしても、それは悪いことではなく、身体の訓練と捉え、早く回復することが大切です。

風邪の予防と早期回復のコツとして、現在の季節では「寒さ」が共通の要因です。そのため、環境が温かくなるように心がけ、寝る前には普段より熱い風呂に入り、身体を温め、生姜湯を飲んでから厚い布団で寝るようにします。朝方に汗をかいたら着替えをし、昼間に受けた「寒気」を汗として追い払い、身体全体を温めることで、陰陽のバランスが取り戻されるでしょう。

私も久しぶりに早く寝ることができました。翌日はすっきりと目覚めました。風邪の季節には、しっかりと風邪を乗り越えましょう。
2024-02-05