陶氏診療院

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「光と影」
カテゴリー 日本
7月18日、札幌市倫理法人会第1388回経営者モーニングセミナー、青森県倫理法人会会長、障害者支援施設さくら園施設長成田守男氏から、「光と影」の講話がありました。

成田氏は「光と影」のテーマの由来を先に説明しました。一年前、ある心理実験の記事を見ました。水が入った二つの器に、同じ年齢の白い実験ねずみをそれぞれ入れました。一つは暗い環境に置きます。ねずみは三分で溺れて死亡しました。もう一つは光のあたるところに置き、なんと36時間後溺れて死亡しました。光と影、その差にびっくりしました。

成田氏の光は、去年からお父さんと交代して、老人ホームの施設長を辞めて、父が管理していた障害者支援施設さくら園施設長になりました。荷物が溢れる施設、笑顔がない、返事をしないスタッフを倫理法人会のモーニングセミナーに参加させ、最低月一回はセミナーにでることを続けるうちに、施設内のいらない物を整理して何とトラック5台分もを処分することが出来ました。さらに、活力朝礼を行っている他の会社に全従業員、交代で見学しました。半年かけて、障害者支援施設の活力朝礼が作られました。施設長自らの変化、つづくスタッフの変化により、施設利用者の家族から、利用者が明るくなった、元気になったとの声をいただくようになりました。成田氏は自分の人間性が育たないと、スタッフが付いて来ないことを語りました。

成田氏の影は、長年の父親との確執でした。施設長を交代したあと、81歳の父親が倫理法人会会員の関連会社に、発注と施工依頼したものを納期の遅れを理由に突然キャンセルしたことで、大口論になりました。その後、三ヶ月間も話をしない状態がつづきました。困り果てた成田氏は倫理指導を仰ぎました。「息子に責められ、立場のなくなった親父さんの気持を考えると、すぐにでも謝ってください。そして親父さんの良いところを紙に書きだしてください。」と倫理指導のアドバイスを受けました。成田氏は涙を流しながら謝る決心をしました。実家で車から降りた父を見た瞬間逃げようと思いました。しかし、決心したことを考え、「こめんなさい」と言って、涙が止まらなかったそうです。親父さんも涙を流 して、仲直りすることができました。

成田氏の名前のとおり、講話の最後の言葉:「親父を死ぬまで守る」が会場の皆さんの心に響きました。
2013-07-17