陶氏診療院

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ドクター陶の健康コラム・連載・vol.33 三つ子の魂百まで
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高陽社の月間コーヨーライフ2022年十二月号に、「ドクター陶の健康コラム・連載」。内容を紹介します。

三つ子の魂百まで

「三つ子の魂百まで」という言葉を聞いたことがあると思います。これは3歳頃までに人格や性格が形成され、100歳までそれは変わらないと言う意味です。

10月、NHKの朝番組「あさイチ」で「増やそう!育てよう!腸内細菌」が放送されました。そのなかで、腸内細菌の種類は3歳までに決まる⁈という研究が紹介されました。それによると、人格や性格は脳のことばかりではないこと、そして脳と腸は同じ枝から分かれた組織だということでした。腸内分泌されたホルモンは、以前は脳にだけ分泌されると誤解されていた歴史があります。なるほどと思わせる話ばかりでした。

さらに番組では、人を食習慣ごとに5つのタイプに分けた上で、さまざまな研究に基づく腸内環境の改善方法が提案されました。そこで不健康な食材として挙げられたものは、ほばファーストフードでした。酸化された食品を毎日集中的に食べていれば、当然、体も問題を起こすのです。

近年、子供のさまざまな健康問題が明るみに出ています。まずは子供の食事を改善し、腸内細菌のバランスを戻すことが大事ではないでしょうか。

一番のおすすめは食物繊維を摂ることです。一般的に健康に良い食品とされる、きのこ類、果物、海藻類、イモ類、豆や全粒穀物、野菜とくに根菜類。これらの食材はほとんど全て食物繊維を豊富に含んでいます。食物繊維には水に溶ける水溶性と、溶けない不溶性のものがありますが、特に水溶性の食物繊維を摂ることを意識すると良いでしょう。それは海藻類や豆類、ゴボウやニンジン、サトイモなどの根菜、果物に含まれています。

考えてみると、私の朝食は食物繊維の大宝庫でした。サツマイモ、ジャガイモ、サトイモ、長芋、ゴボウ、玉ねぎ、にんじん、豆乳などを食べていますが、全て食物繊維が豊富な食材でした。皆さんも、自分の食事をチェックしませんか?
2022-12-01