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「中国のゼロコロナ政策徹底検証」
カテゴリー 日本
8月6日、日本華人教授会議公開講座(ネット)に参加して、東京経済大学経済学部周牧之教授の「中国のゼロコロナ政策徹底検証」講演を聞き、とても参考になりました。講演後の立命館大学政策科学部周瑋生教授のコメントと今後への展望と提言に共感して、新型コロナウイルスの感染の政策の反省と纏めは、人類の感染症歴史に大きな意味を残すでしょう。

周牧之教授は三年間のデータを、中国の武漢のデータ、2020年と2021年の世界、日本、中国のデータを比べ、感染医学から経済側面まで、「ゼロコロナ」と「ウイズコロナ」型の比較、中国のゼロコロナは、今までの感染症医療レベル、国の経済成長レベル、双方は成功となっています。もしアメリカのデータを計算して、同じ状況になると、2022年7月まで、中国の全人口の27.1%(2.8億人)が感染し、0.3%(431万人)が死亡した計算になります。現在中国本土の感染は2022年7月15日まで、感染者227,030人、死者5,226人が報告されています。感染者は想定の0.08%、死亡者は0.12%に抑えました。

中国のいい成績を抑えた理由に、周牧之教授は以下の五つを上げました。感染症対策の法整備・マニュアル化:「中華人民共和国伝染病防止法」(1989.9.1.)に基づき、2003年SARS感染症後の「突発公共衛生事件応急条例」(2003.5.)を公布、「国家突発公共事件総体応急予案」(2003.1.)を公布、「中華人民共和国突発事件応対法」(2007.8.)を公布、法的の背景に、武漢の医療崩壊を短時間で解決(全国42000人医療従事者の医療支援;方倉病院設立で病症不足解消;漢方薬の早期投与により重症、死亡、後遺症を抑えた)、スピード感・感染症対策優先;徹底的・妥協しない動態ゼロコロナと全国リソース総動員;テクノロジーの積極的活用など政策の結果ではないでしょうか。今後の課題(全員検査頻度など)もありました。

感染症はまだ終わっていないけど、今までの経験を生かすことが大事です。周瑋生教授の質問もあり、武漢の教訓を生かしてますか?答えは生かしていない、政策論観点の世界的な研究もあまりないほど、これからの研究と展望も沢山ありました。
2022-08-08