陶氏診療院

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新渡戸稲造と札幌農学校②札幌農学校精神
カテゴリー 日本
新渡戸稲造(1862-1933)は札幌農学校第二期生として入学し、札幌農学校精神に触れました。「札幌は私にとり精神的誕生地である」と、札幌独立教会で行われた講演で、新渡戸稲造先生が述べました。

新渡戸稲造卒業後、北海道各地に開拓使の役人として廻っていました。のち東京大学に入学したが、そのレベルの低さに失望しアメリカへ留学しました。アメリカ留学帰国後、札幌農学校の助教として、ドイツ留学し、博士学位を獲得、帰国後札幌農学校教授となりました。

新渡戸稲造は6年半の在任期間で、札幌農学校に多大な精神的影響を及ぼし、「新渡戸時代」と呼ばれる充実した時代を形成し、新渡戸稲造は札幌農学校精神を育てました。のちに、弟子たちが旧教育基本法(戦後民主主義)の制定原則は、「政治は決して教育機関に干渉すべきではない」と名言通りでした。

札幌農学校精神とは

・武士道の精神の上に
・クラーク博士の自由・自主・独立の精神
・弱者の側に立つ視点、利他博愛の精神
・規則は無くても「紳士たれ」という内からの自律の精神
・私利私欲の充足ではない「高邁なる大志」の教え
・「全ての自由主義国家では国民が第一、国は最後」とする民主主義の思想
・個人主義=個人の尊重と利他の精神
・保身を顧みず正義を主張する強い個の確立

これらの精神を最も良く体現化した人物が新渡戸稲造であることを、藤田先生が言いました。「これらの精神は今日の世相の中で、日本人の人格の完成と、生き方の指針として、今一度我々が取り戻す必要のある精神ではなかろうか」と藤田先生が強い呼びかけました。
2013-11-19