陶氏診療院

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新渡戸稲造と札幌農学校③「札幌遠友夜学校」
カテゴリー 日本
新渡戸稲造は、福沢諭吉、夏目漱石と一緒に日本近代思想文化の代表人物と言われます。教育家としての新渡戸稲造の一生、多くの大学の創設者や学長に影響を与えていました。自らも多くの大学の設立に関わりました。中でも輝いているのは「遠友夜学校」でした。

新渡戸稲造の妻、メリアーの実家から遺産を受け継ぎ、二人が貧しい子供たちの学校設立のため、札幌の古屋を購入し、教室として「遠友夜学校」を作りました。先生を雇い入れるお金がなかったため、北大生がボランティアで教壇にたち、教科書も北大生たちが工面したお金で購入し、無料で生徒たちに与えました。子供たちは昼の仕事が終わると、裸足で走って学校に行き、生徒と先生が「お互いに白熱を発しあった」札幌遠友夜学校でした。

札幌遠友夜学校の校是は「リンカーンに学べ」、もしかそれは新渡戸稲造の功績が日本人に伝えられないの「元凶」(戦時で敵国の大統領へ学ぶのは許せないでしょう)かも知れないです。新渡戸稲造が好んだリンカーンの言葉は「何人にも悪意を抱かず、全ての人に慈愛を持って」、国際人らしいの言葉でした。

自分も四年間北海道大学に通い、確か校内の小さいな植物園前にあった、新渡戸稲造の銅像を何回か写真に撮りました。今回藤田先生の講演を聞き、大学や大学院の勉強、「大志」を抱き、人間性を作るのは大事なことを再勉強し、新渡戸稲造先生の偉大さも再認識しました。

今年3月18日、「新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会」(秋山孝二会長)を設立しました。札幌市中央区南4条東4丁目の「遠友夜学校」跡地に、「新渡戸稲造と札幌遠友夜学校記念館」(仮称)を建設予定し、新渡戸稲造の全人類への思想を、世界記憶遺産、北海道文化遺産、北海道として、札幌として、青年教育、人間の生き方、社会奉仕などの哲学を育む精神は未来に伝えることを使命として、藤田正一先生も、札幌平成遠友夜学校創始者・校長として、今でも講師としてを貢献をしております。
2013-11-20