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世界遺産:ティエンムー寺院
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世界遺産:ティエンムー寺院

ティエンムー寺院は、禅寺で煉瓦造り、中国の影響を色濃くうけた八角形七層の塔 が特徴。寺の屋根の四方のそり方は上に跳ね上がって、陶器の破片で屋根の上に龍や鳳凰の飾りが美しい。中は色彩を押さえ落ち着いた雰囲気で日本の禅寺とよく似ている。庭の色調も静かさを感じさせる。この寺一角に場違いな古い車が置いてあった、説明文をみると1963年にサイゴン政府に仏教の弾圧を抗議して焼身自殺した住職の車です。車の展示のところに、当時の焼身僧侶の心臓が焼けていない写真もあります。このニュースは世界へ発信され、新聞の記事も展示されている。あのときの僧侶がここの住職だったわけだ。当時はベトナム戦争の最中、やむにやまれぬ抗議だったのだろうか。ベトナムは共産主義なのに宗教は自由でこの禅寺でも座禅を組み修行されている僧侶が何人もいるとか。

ティエンムー寺院は、1601年創建正面入口にある塔は高さ21.24mの七層八角形で、各層には仏像が安置されている。フエのシンボル塔である塔の名はトゥニャン(慈悲)塔と言い幸福と天の恵みを意味している。寺の中心には釈迦を祀ったダイフン寺がある。

世界遺産:グエン王朝の王宮

フエは1802年から1945年まで13代続いたグエン王朝の都が置かれていた古都である。かつての王宮跡は現在少しづつではあるが復元整備が継続されているが、幾多の戦渦を受け、生々しい傷跡が残る城壁や堀などに往時の栄華を偲ぶことができる。郊外には歴代皇帝の建てた帝廟が点在している。これらの古い建物群は1993年ベトナム最初の世界遺産としてユネスコに登録された。

正面の王宮門をくぐると、まず北京の紫禁城を模した太和殿、左手には各皇帝の菩提寺、顕臨閣があり、庭には9つの巨大な鼎(3本足の釜)が並び、ガイドさんは当時戦った勝利時に押収された銅製武器を解かしてから作られたと説明した。入口に銅製の大砲があり、ガイドさんも戦った武器を解かして作られ、実際に使っていないと説明しました。大砲にあった説明に漢字が書いて、火薬のテストの内容と火薬の容量を明記して、漢字が読めないガイドさんの話がどのぐらい信じられますか。

石でできた王宮門をくぐり、王宮内に入る。王宮の周りは4つの川が取り囲んで自然の堀となっている。さらにその内側に人工の堀がめぐらされていた。王宮門に上ると涼しい風が吹いていて、一休みしながらの眺望は最高でした。特にここからの大和殿の眺めは王宮一番の景観でした。

ガイドさんと話して、北京の紫禁城とそっくりと言ったら、北京の紫禁城の設計者はベトナム人と言われ、初耳でした。
2019-05-27