陶氏診療院

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水素を勉強しよう⑥水素の医療応用
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医療診断(MRI)

MRI(Magnetic Resonance Imaging)は、核磁気共鳴の状態、しいては体内の水素原子核の空間分布の状態を画像化して示す手法である。

水素は、水(H2O)に必ずふくまれており、体の中の水素の核磁気共鳴状態を調べることにより、そのプロトン原子の周りの状態(組織)の情報を得て、診断が可能になるものである。

骨や歯の主成分はリン酸カルシウムの一種のヒドロキシアパタイト (Ca5(PO4)3(OH))。水素がほとんど入っていないので、MRI画像には骨や歯はほとんど写らない(頭部MRIで頭の周りに白く写っているのは、頭蓋骨ではなくて皮下組織である)。

これに対して、レントゲンやX線CTなどのX線を利用した画像では、原子番号の比較的大きなCaやPがX線をよく吸収するので、骨や歯がはっきりと写る。

陽子線を用いた「陽子線治療」:陽子は水素原子から電子をはぎとった、正の電荷をもった粒子(イオン)で、これを加速器を使って高エネルギーまで加速すると、深部への到達度の大きい電離放射線となります。これが陽子線治療です。MRI画像X線で撮影したレントゲン写真。

(文部科学省科学技術週間(一家に1枚)より)

水素ガス吸入療法

2016年12月1日から、慶應義塾大学病院救急科は心停止後症候群(院外における心停止後に院外又は救急外来において自己心拍が再開し、かつ、心原性心停止が推定されるものに限る。)に水素ガス吸入が先進医療Bとして日本厚生労働省に承認された。世界初、国の医療機関からの臨床認証でした。
2019-03-31